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　「それで、その『不良殺しのリリ』さんがどうかしたっスカ？　キャプテン。」
　壁山が恐る恐る聞いた。
　「えっ？　いやぁ、実はさぁ今日遅れたのはな……」
　守は朝の出来事を長々と細かくしゃべった。
　「……というわけで、オレは朝練に遅れたわけなんだ。　なぁ？　秋。」
　守は秋に確認した。　秋はこくりとうなづいて、
　「うん、そうなの。　それでね、リリさんものすごい力でボールをけっていたし、木戸川清修中の人みたいだから豪炎寺くんなら知っているかなぁ……って思ったんだけど……」
　みんなの視線が一気に豪炎寺に注がれる。　豪炎寺は首を横に振った。　だが……
　(まさか……『不良殺しのリリ』っていうのは……もしかして……)
　このように豪炎寺が考えているとはだれも思っていなかっただろう。


　　　　　　〜豪炎寺さま＾＾〜