二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 。+゜雨音 A/M/A/O/T/O/゜+。【REBORN!】 ( No.349 )
日時: 2010/08/04 09:58
名前: 雨宮メグ ◆hjAE94JkIU (ID: nS8l1UZI)
参照: http://www.geocities.jp/wsnbb509/tanabata.html

25@ 君の声


私は、恭の部屋を後にした。

——…泣きながら。


誰に対しての、どんな涙か、なんてわからない。

とにかく、泣きたかった。


『もし私が泣いて帰ってきたら、
 —獄寺隼人の好きなように』


なんて、なんであんなこと言ったんだろう?

自分が後悔するって、わかってたのに…


そんな気持ちのまま、おそるおそるリビングのドアを開けた。


—明かりがついてない…


ツナと山本は、少し勉強をしていたのか、勉強道具を広げたままその上に寝ている。

獄寺は…


—いた。


ソファの上で本を読んでいたみたい。


私は寝ている獄寺に近づいて、こう言った。




「もう少し、
 あなたを好きでいたい。
 私は、幼なじみを選ぶかもしれない。
 でも、もう少しだけ
 あなたの優しさに包まれたいの。
 …ごめんなさい」


…してはいけないことだとわかってる。

でも…今はまだ、どっちが好きなのか、はっきり言うことができない。


私は、溢れだした涙を止めることはできず、リビングから立ち去ろうと立ち上がった。


その時…—



「おい」



後ろから声がした。


その声は、


今の今まで私が声をかけていた





——獄寺隼人のもの。