二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 雲無しの午後 【銀魂】第拾弐話UP ( No.66 )
日時: 2010/03/27 12:04
名前: 我流 (ID: HOE8nich)

 ■□第拾弐話■□

目が覚めた時、結構な恐怖を感じた。
僕は冷たい床の上で倒れてた。

腕にぐっと力を入れて起き上がる。
頭が割れる様に痛い。

突然、僕の背後で呻き声が聞こえた。
黒髪の女の人が僕の傍で倒れてて、僕と同じ様に頭を押えてる。
 
僕の他に此処に連れて来られた人は数人いた。

先ず僕の傍で倒れている、黒髪の女の人。
其の傍で動いてる銀色の毛並みをした子犬。

二人目は間だ気絶している、茶髪の髪を一つに纏めた綺麗な女の人。

もう一人は既に起きていて、どことなく雰囲気がゴリラっぽい男の人。
彼は起きた僕に気付いたのか、此方に向かってきた。

「大丈夫かい?お嬢さん」

座り込んだ侭だった僕に、男の人が手を差し伸べてくれた。
其の手に掴まって立つと彼と目が合い、なんだか照れ臭くて思わず笑い合う。


僕は辺りを見渡した。
悉く綺麗に清掃された、ホテルの様な一室。


此処にいるのは、僕を含めて女三人、男一人。そして動物が一匹。


「ゴリラさん、何故貴方は此処に?」
「え?今ゴリラって言った?」
「幻聴です」

そう返すと、ええぇぇ、と不満そうな声を漏らすゴリラ。

そんなゴリラにお構いなしに僕はもう一度聞く。

「で、何故??」
「誰かに後ろ殴られたんだ。多分気絶している間に此処に……」
「そう……ですか」







僕等を此処に連れてきた奴の狙いがいまいち間だ掴めない。
僕だけで無く、何故彼等も此処に連れてくる必要があるのか。



此の時、僕等は間だ予想すらしなかった。
此れから起こる事の重大さを。