二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: [銀魂]■:*:-初めての恋が終わった日。-:*:□ ( No.10 )
日時: 2010/07/19 17:50
名前: 紫陽花 (ID: xrNhe4A.)

(●・ω・)/-----02:賭け事------


『なんかあったらいつでも来いや?
  特別料金でどんな相談も乗ったげるからよ』

一週間と一日がたったあくる日の朝
私はふとあの人のことを思い浮かべた


いつもはだらだらしてて目も死んでるけど
私にとってとっても頼りになる存在だった


嫌なことがあった日は
そんなこともあるさ、と笑顔で励ましてくれて

泣いきたいことがあった日は
黙って優しく私の頭を撫でてくれていた

私にとってあの人は
そう、太陽のような存在……、

               ——銀さん



考えてたら無性に会いたくなった
心がぼろぼろだったからかもしれない
兎にも角にも、今は…今だからこそ
—銀さんに会いたかった



けど、だけど
勇気が出ない、足が竦む

家を出ようとすると、
あの時のあの恐怖が蘇って来て私の心を締め付けるのだ

「銀さん、……」

会いたいという恋しい想いと、
怖いという大きな恐怖が
ぐるぐる混ざって私の思考を
まるで絡まった糸のようにこんがらがせる

糸を早く解こうとすればするほど
より絡ままってなかなか解けない…


「はあー……」

一旦、気持ちを落ち着かせようと一呼吸おいて
テレビのスイッチを押した


テレビから聞こえてくる音
     見える光
     鮮やかな色彩

寝起きのぼやけた瞳で
懸命に視点を合わせて画面に注目する

「結野アナのぶらっく星座占いー」

画面の中からはそんな声
そしてニコニコと微笑む結野アナ
…この占いは妙に当たるという噂だ



——そうだ賭けてみよう……。

もしこの占いで私が一番ツイてなかったなら、
…そのときは会いに、いかない


でも、もし違ったなら……



「今日一番ツイてない方は—…」

結野アナがすうっと息を吸う

ドキドキした—
心臓がはちきれそうなくらい。


「獅子座の貴方でぇす」



私は……



—七夕生まれの蟹座、



「……〜っ!」




気が付けば私は寝巻き姿のまま
何もかもをほっぽりだして家を飛び出していた