二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: デュラララ!!_漆黒と白銀_運命は帝王により動き出す。 ( No.13 )
日時: 2010/04/14 17:56
名前: 燕tsubame ◆8TM.1EWlaA (ID: 5PvEL/lW)
参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel3/index.cgi?mode

08   雨は何時止むのだろう
「なぁ静也。」
「んー?」
「朽也の名字って何だ?」
「・・・白銀。」
「そうか・・・やっぱアイツの。。。」
アイツ。
そうだ。アイツはアイツだ。
臨也以上に苛立って何時も俺のそばに居たアイツの

妹か。

話は俺、平和島 静雄が高校生だった頃の話。
「今日は転入生が来ています。」
俺は女に興味なかった。(否、全く何のことだ。
だがあいつだけは違った。
「白銀 朽霊哀です。宜しくお願いします。」
アイツだけ、浮世離れとは言わないが・・・

何かそこいらの女と格が違った。
何にせよ外国人しかありえない銀髪(俺も他人の事言えないが。
そして、見据えているかのような瞳。
そうだ。あの時、俺は

アイツの虜になったんだ。
「平和島君。一緒に昼。。。食べない?」
と珍しく誘ってきた。

その時の廻りの空気は一気に凍った。
否、俺と食べる女子が珍しいのかはたまた俺が許可する自体が珍しく怖いからか
とにかく空気が凍った。
それから多分初めての女友達ができたんだ。
「静ー!」
なんて呼べば俺が一発頭にノート投げつけて

俺は力強く誰もが痛いはずがアイツは何も痛がらない。

それで俺は・・・一発きつく懲らしめた
「お前さ、何でおれに着いてくる訳?ストーカーか?それとも俺の事が好きなのか?生憎俺は他人を愛する資格なんかない。他の男でも当たってくれ。」
と冷たくあしらって
朽霊哀は
    涙を頬伝わせながら笑っていた。
「だよね・・・私、、、静の気持ち考えてなかった。。。ごめんね。」

とそれ以来全く会話もプツンと切れた。
卒業式の時だな、多分
「静ちゃん。本当に朽霊哀は何処いったか知らないの?」
と臨也が居て聴いてきた。
「んなこと知るか。」
「静雄、あんまり卒業式ぐらい暴れないでね。」
何て新羅に言われ何事もなく終わった。

結局彼女は俺の目の前に姿を現すことはなかったと思われた。

しかし20歳の時
「なぁ静雄。」
「?なんすか。」
「御前の初恋・・・じゃねえな。初めての女友達の髪の色って銀色だよな。」
「そうっすよ、」
「あれじゃねぇのか?」
とトムさんが指差した方向を見ると・・・

間違い無く朽霊哀だった。
「朽霊哀!!」
と走った。走って走って走りまくった。
「静?」
と首をかしげながら問う。
「御前何処行ってたんだ?」
「ははは・・・静に嫌われたかと思ってちょっとばかしココ(池袋)を離れていたんだ。」
「嫌うわけないだろ。」

あぁ、ココからだろう。

俺が今までの溝のあいた分の愛を朽霊愛にささげたのを。

「・・・静雄?」
「何でもねぇ。只・・・朽霊哀と朽也の面影が目の前に見えたんだ。」
「・・・執念深いね・・・おっと。ココだよ。」
そうだ。
ココ。
ココに殴りこめば・・・
アイツの妹・・・否、アイツと朽也を取り戻せる。
俺に命の保証何ぞこれっっっっっぽっちもねぇ
「行くぞ。」
「うん。」

(こっから朽也side)
ガァァン!!
勢いよくドアが破られた。
「何事だぁ!?」
「・・・やっぱりですか。」
「あぁ!?」
「貴方達のゲームはココで終わりです。だって・・・

静雄に敵う相手何か俺だけですから。」
(静雄side)
あぁ、やっぱコイツ。。。
似ている。しかも呼び捨てか。
「静ちゃんよくわかったね、っと言ってもパシリじゃないやえーと何だっけ。あ、そうそう静也。」
「というか臨也さーーーーん!!!!鎖外してください!!」
「おぉ煩いお姫様だ事。」
(朽也side)
とガシャンという音で鎖はおとされた。
「さすがに48時間はきつかったな・・・」
まぁ初代復活?ってことで
「赫影先輩・・・今、初代帝王の俺が、この漆黒聖をぶっ潰すんで・・・あ、

誰にも命の保証なんかないんで気を付けて?」
と言った瞬間皆青褪めた。

人は何かの犠牲なしに何かを得ることはない。
それは等価交換とかそういう問題じゃなくって

かけがえのないものを失って何を得たのか
憎しみ?
    哀しみ?
        怒り?
           拒絶?
          結局のところ七つの大罪やマイナス思考のものしか得られない。

でも、、、奪われた時は?
奪われた時、何を得る?

こちらもマイナス思考。

だが大きな犠牲だとしよう。
力?
  それとも権力?
   はたまた哀しみ?
       やはり再生を臨む?
 誰だって同じ考えを持つ人間なんかいるわけがない。
俺の場合は・・・
再生を臨み、只、地道にでもいいからプラス思考を実行する。

「じゃあ・・・さようなら。」

と血ぬられた行事の後俺の足は動かなかった。
「臨也!!」
「新羅遅いよ。」
『で、どうなんだ。彼女は。』
「セルティ、焦る気持ちもわかるけれど待って。」
また、、、あの生死を彷徨うのか。
「あれ、、、ちょっとセルティ、気配・・・」
『妖刀の気配が全くない!?何故だ?!』
と手早くPDAを突き付ける。
「多分、、、アイツじゃねぇのか。」
と静雄さんは空を見て言う。
「?」
「だから、朽霊哀がその妖刀の力を封じたんじゃねぇかって。」
「多分静雄が言ってることがあっていると思う。」
『?新羅?』
「この妖刀は感情を表したりするんだ。多分・・・前の持ち主の朽霊哀が封じたのだと思うよ。」

こうして一例の事件は終ったものの俺はしばらくは通院沙汰だった。

09       狂ッテ狂イマクッテソシテ得タモノハ?に続く