二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: イナズマイレブン〜試練の戦い〜☆番外編更新中 ( No.272 )
- 日時: 2011/02/19 12:27
- 名前: しずく ◆snOmi.Vpfo (ID: Ua50T30Q)
蓮と南雲が微笑み——そよ風が辺りを吹きぬけた。
木々がざわざわと音を立て、彼の長い金髪が揺らされて波打つように踊る。陽光をすかして輝く透明感のある金の髪。女めいているようでどこか美しい。そんな不思議な妖しさを持つ。風の中、彼は葉擦れの音を従えながら、ゆっくりと静かに前を見据えながら歩いてきた。彼が歩を進めるたび、その足音が聞こえてくるような気がする。彼の存在に気づいた蓮たちが彼の方を見て、南雲と涼野はわずかに微笑む。蓮だけは対照的に、ぽかんと口を開けている。蓮たちの前で彼は立ち止まり、向き合う三人と彼の間に風が音を立てて通り、四人の髪を揺らした。
「やあ、南雲、涼野」
風がやむと、アフロディは外見と違わない澄んだ声で挨拶をした。今日は珍しく私服を着ていた。紫のシャツに茶色いダッフルコート。下は肌色に近いジーパン。色合いが大人っぽく、非常にしゃれていると蓮は思った。しかも首には銀のタグと鳥の羽を象ったシルバーアクセサリーもしていて、ますますセンスの良さを窺わせる。私服組がますます増え、蓮は居心地が悪そうにアフロディから視線をそらした。
「おや? 蓮も一緒だったのか」
めざとく蓮を見つけたアフロディが声をかけると、蓮は引きつった笑みを浮かべて片手を挙げる。
「やあ、アフロディ」
「アフロディ、あの話受けてやるぜ」
「私たち3人で世界と戦えると言うのなら、なおさら受ける気になった」
蓮の横に座っていた南雲がすくっと立ち上がり、涼野もまた立ち、次々とそんなことを言った。アフロディがにこりと笑い、快諾した。いっぺん、何の会話かわからないが、勘の鋭い蓮はFFIのことだとすぐに理解。同時に嫌な予感を感じ、自分でその可能性をこじつけで否定していた。脳内では一人論争が繰り広げられている。
「そうだね。飼いならすのが難しいキミたちと飼いならしやすいけど一癖ある彼。面白い組み合わせだ」
アフロディが手を口に当てながら悠然と言ってのけ、南雲と涼野、そして——蓮を見て微笑んだ。嫌な予感がますます現実味を帯びる。そういえば母さんが韓国に行きなさいとか言ってたけど嘘だよな。嘘、嘘。
「なんの話?」
蓮は聞いていないように——実際アフロディには聞いていないので、とぼける。すると南雲と涼野は、アフロディに次々と非難の声をぶつける。
「おい、アフロディ。蓮も誘うって約束しただろ」
「話が違うぞ」
思ったとおり、勝手にことは進んでいたらしい。蓮は憤りを覚えながら、なお夢でありますようにと抵抗を続けていた。僕はそんなに強い選手じゃない。そうそう韓国に引き抜かれる価値なんてない。と自己解釈論を繰り広げていた。そんなことを全く知らないアフロディは詫びを入れてから、蓮に向き直る。
「すまないね。蓮にはまだ話していなかった。どうだい蓮、ボクたちと共に世界の頂(いただき)に立ってみる気はあるかい?」
南雲と涼野が歓迎の意を示すように微笑み、蓮は困ったように棒読みで返答する。
「僕弱いし」
間髪いれずにアフロディが、
「その優れた俊敏性と頭脳を持ち合わせて何を言うんだい? キミは日本にいるのはもったいない人材だ」
どうやら逃げられそうにないらしい。蓮はただただ黙秘権を行使していた。
〜END〜
ふー随分かかりましたorz
なぜかアフロディがいるのは彼の私服を小説で書きたかったからです!カレンダーにあるイラストを見て(買ってないけどw)、すぐにでも書こうと思い書きましたwイメージがつかめない方はピクシブ等で検索すればすぐに出てきますよ^^すごくハイセンスです♪
そして蓮はファイアードラゴンに誘われるわけです。断る理由は、雷門を裏切るのが嫌だから。イナズマジャパンとするかいまだに迷いますorz
最後に迷走しておいてあれですがふぁいんさんリクてんくすでしたb悪文の連なりで申し訳ないです;;