二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: とんがりボウシと魔法の365にち〜メロディ魔法学校の日々!〜 ( No.109 )
日時: 2010/08/01 16:18
名前: 楓蘭 ◆sS3IIIdY12 (ID: TfzvQp12)

第十話「お騒がせジェミニとアルトの秘密?」

「言っとくけど、オレは絶対帰らないからな!」

部屋で模様替えをしていたあたしの耳に寮の廊下から、アルトの怒鳴り声が

聞こえてきた。

あたしはそっと部屋から顔だけだしてその様子を見た。

寮の入り口でアルトが誰かと話をしているようだ。

話している相手はアルトより背が頭一個分くらい高い。

顔は良く見えないが、アルトの言葉からして家の人かな、と予想できた。

「___・・・・るだろう!早く・・・・・さい!」

その人が怒った声で言った。

でも何を話しているかはあまりはっきりとは聞こえない。

(う〜ん、気になる・・・・・そうだ!こういう時こそ地獄耳のおまじないだ!)

そう思い呪文を唱えようとしたが・・・・

「とにかくもう帰ってくれ!!」

そう言うアルトの声がしたと思うと、バタン!と扉が乱暴に閉められた音がした。

アルトがさっきの人を追い出したのだろう。

(なーんだ、結局話は聞けなかったな・・・・詰まんないの!)

あたしはそう思いながら部屋の扉を閉め、模様替えにまた取り掛かった。


その時はあまり気にしてなかった。

___この事件のきっかけとなる会話を・・・・!


その次の日の朝のこと。

コンコンッ

あたしの部屋の扉をノックする音が聞こえた。

「ソプラノ、起きてるか?」

扉のむこうでテノールの声がした。

「うん、起きてるけど。何の用?」

返事をするとこんな答えが返ってきた。

「・・・・アルトが・・・・いないんだ」

「え?商店街とか隣町にでも行っているんじゃない?」

「そういう意味じゃない・・・・アルトの部屋に行ったら『息子は預かった』
 って描いたメモが置いてあったんだよ!!」

「ふ〜ん・・・・・っって、ええぇぇぇぇー!!?」

寮にあたしの叫び声が響き渡った。

〜〜〜
続く