二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: とんがりボウシと魔法の365にち〜メロディ魔法学校の日々!〜 ( No.34 )
- 日時: 2010/03/24 05:40
- 名前: 楓蘭 ◆sS3IIIdY12 (ID: geRA7/jA)
「よし、じゃ、おまじない早速開始するよっ!」
☆数分前☆
「じゃ、テノール、ピアノちゃん早速メロディタウンに
戻って、おまじないしよ!」
「いいえ、私はお手伝いはしないわ」
「え!?なんでだよ。ピアノ、お前も手伝ってくれるんじゃ
ないのかよ?」
「はい、最初は其のつもりだったけど・・・
やっぱりここは3人の問題だから、私はそんなに
関らないほうがいいかなって思って・・・」
「確かに・・・・やっぱそこまで考えてくれるなんて、
ピアノちゃんには敵わないね!」
「では、私はこれで!二人ともアルト君と仲直りできると
いいネ!」
「うん!絶対仲直りして見せるからねっ!」
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
「えっと、黄色いマーガレット!あるよね?」
「ああ、俺がさっき買ってきた。」
あとは、呪文を唱えて電報をだすだけね。
「で、どっちが電報代払うんだ?」
「もちろんテノールが払うでしょ?」
「ええ!?俺今、金ねーぞ!10リッチしか!さっきだって
マーガレット買ったんだからさー。ソプラノがだせよ」
「ええ!あたしなんか1リッチも持ってない・・・」
・・・・・。こんなんでおまじないができないの?
やばいよ今日中にしないと駄目なのに・・・・
「仕方ない、かめやでバイトして稼ぐか・・・」
「うん・・・」
うう、自分達が情けない。
☆かめや☆
「おんや、バイトかい?」
「うん、何すればいい?」
「そうだねぇ。今バラについた夜露を作る材料が
足りないんだよぉ。それを集めてきてくれないかい?」
「うん、何を持ってくれば良い?」
「えっと・・・フクロタケ、カラカサタケ、キヌガサタケ
を2つずつ集めてきてくれないかい?」
「ええ!?そんなに!」
「そうなんだよぉ。最近バラについた夜露の注文が
殺到してね・・・」
「そっか・・・・だったら、それ全部集めてきてやるよ!」
「そうかい?悪いねぇ。じゃ、頼むよぉ」
「うん任せといて!」
☆それから一時間後☆
「う〜ん、あと一つカラカサタケがない・・・」
「キノコの森も全部探したし・・・あとはどこに・・・」
「あ、そうだ。こないだ恋人岬で誰かと待ち合わせの
約束したっけ。行かなきゃ」
「じゃ、俺は探しておくからな」
☆恋人岬☆
「あれ?誰もいない。・・・あ、そういえば待ち合わせの日、
明日だった。いけない、いけない。・・・って、あー!」
そこにあったのはカラカサタケだった。
「やった、なんかラッキー!テノールのとこに持って行こう!」
そして・・・・
☆かめや☆
「おや、二人ともご苦労様。はい、お駄賃の1000リッチ。」
「やった!よし、おまじない急いでしないと・・・」
「もう日が暮れちまう!明日の朝には届けねーと!」
☆郵便局☆
「お、お前らどうしたんだ?めずらしい」
「な、あのさ、俺達、仲直りのおまじない
したいんだけど・・・」
「ふうん、そいつはいつ届けばいいのか?」
「明日の朝よ」
「それなら速達じゃねーと間にあわねぇ。
1000リッチかかるがいいか?」
「うん、じゃ、魔法使いに変身して呪文を・・・」
こうしてあたし達は仲直りのおまじないをせいこうさせる
ことができた。
☆翌日の朝☆
【アルト目線】
よし・・・荷作りはほとんどできたし、一時間後には
出発できるな。
しかしあいつ等・・・結局俺の所に謝りに来なかった
けど・・・・はっ何考えてるんだ、俺!
もうソプラノ達とは絶交したって言うのに!
俺おかしいのか・・・?
その時、
コンコン・・・
「ん?ノックの音?誰かな・・・クラスメイトの誰かが
来たんだろうか・・・まさかソプラノ?」
ガチャ。ドアを開けてみると・・・・
「あれ、郵便猫!」
「アルトに電報だにゃー」
ん・・・?誰からだろ・・・
「『アルトへ。ゴメンね、昨日はあんなにからかって。
でも、あたしはたぶんフォルテが羨ましくて嫉妬
してただけなんだと思う。
なんでかは分からないけど・・・
でも、あたしアルトにこの町から出て行ってほしくない!
だから・・・もう一度考え直して。
ソプラノより』だにゃ〜」
俺は郵便猫から電報を受け取った。
郵便猫が帰って行った後俺は少し考えた。
別にソプラノとテノールはちょっとからかっただけだった。
二人には悪気はない。でもどうしてあそこまでムキに
なったんだろ・・・?
あんなフォルテと仲いいなんて言われたから?
恥ずかしかったから?
テノールは分かってくれるって信じてたのに
あそこまでからかってきたから?
どれもなんか違うような気がする。
それとも・・・・
「ソプラノに誤解されるのが嫌だったから?」
それがなんか一番当てはまるような気がする。
何でかは分かんないけど・・・
そこまで考えてみるともう怒っていることもどうでもよくなった。
なんだか、この電報からソプラノの気持ちが伝わってくるような気がした。
「・・・よし・・・!仲直り・・・してこよう。」
俺はソプラノの部屋へ向かった。
【ソプラノ目線に戻ります】
そろそろ電報が届いてる頃だよね。
あたし達の気持ち、アルトに伝わったかな?
コンコン・・・
ノックが聞こえた。
「あの・・・ソプラノ・・・居る?」
!この声は・・・・アルトだ!」
ガチャ!
あたしは思いっきりドアをあけた!
「ア、アルト・・・・!」
「あ、あのさ、ソプラノ。電報有難う・・・・\\\
それと・・・俺もムキになって・・・ゴメンな」
っ!アルト、分かってくれたんだ!
「ううん、あたしこそ・・・・!ありがとう!」
こうしてあたし達は無事仲直りできた。
其の頃・・・・
「うふふーっアルト君いる〜?」
喧嘩のことを一人だけ知らないフォルテであった・・・
コンコン!
ガチャ←人の部屋のドア勝手に開けるなよ・・・・
「アルト君、ごきげんよう〜♪・・・ってあら?
居ないわ・・・お出掛けかしら?」
そういって寮を出ようとしたとき。
「!あれは・・・・アルト君!あんなとこで何を
しているのかしら・・・・!!ソプラノ!?
なんでアイツが、アルト君と・・・・!!」
こうした誤解が、また新しい事件の幕開けとなったのでした。
☆第四話「仲直りのおまじないの鍵」終わり☆