二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: とんがりボウシと魔法の365にち〜メロディ魔法学校の日々!〜 ( No.68 )
日時: 2010/05/04 07:32
名前: 楓蘭 ◆sS3IIIdY12 (ID: TfzvQp12)

コレは4月の出来事です

第七話「謎だらけの逃亡者」

朝、あたしは温室でゴロゴロしていた。

「はぁあ〜・・・・平和〜」

魔法試験はあたしが優勝!で終わり、平和(平凡?)な日々が

続いていた。

「退屈〜何か事件起こらないかな・・・・・・ZZzz・・・」

といっても、不思議事件はとっくに全部解決したんだが。

「ソプラノ!」

誰かがあたしをよんだ。

テノールがあたしの顔を覗き込んできた。

「あれ、テノール?どしたの?」

「どうしたも何も町が大変なんだ!ちょっと来てくれ!」

ずいぶん慌てた様子だ。

あたしはとりあえず寮から出て外へ行ってみた。

「!?なんじゃこりゃぁあ!!!?」

あたしが目にしたのは信じられない光景だった。

なんとたくさんの動物の群れで町が埋め尽くされていた。

しかも何百匹もの動物たちが。

「ど、どういうこと・・・・?」

「俺もさっき、学校に行こうとしたら、こうなってて・・・
 ていうかもう邪魔で道が通れないんだよ・・・」

ええ・・・・ていうかまさか一生このまま?

うそー!?嫌だよ、こんなのーー!!

「・・・大変な事になってるし・・・・
 ・・・・・そうだ!この事件を解決だ!」

「はぁ?お前よくこの状況で・・・・」

テノールに馬鹿にされたが気にしない。

「だって今まで解決してきたじゃん?だから
 また解決すればいいんだよ!」

「・・・・・なるほど。ソプラノがどうしてこんな状況で
 そんな気楽な事を言えるかってことと、
 そんな難しいことを簡単に言えるってことが
 分かった」

テノールって案外毒舌なんだな・・・・・

「ま、まあ、ちょっと調べに行くぞ!」(←軽くスルー)

「はいはい・・・・っと・・・・あ、そうだ。
 アルトとフォルテは?」

「え?さぁ・・・まだ寝てるんじゃない?」

なんか、動物の鳴き声がすごいする。

この状況でよく寝ていられるな・・・・とあたしは少し感心した。

すると・・・・

一頭の羊がこっちにのっそりと寄ってくる。

「!?うわぁああ!!なんか来たーー!!」

あたしは慌ててテノールの後ろに隠れる。

「・・・・・お前・・・・羊が怖いのか・・・・?」

「なっ・・・・・///べ、別に!ちょっと驚いただけだもん!」

「・・・・あっそ・・・・」

テノールはあまりそのことには触れないようにした。

「・・・・私の話を聞いてくれぬか・・・・?」

羊が喋った。

「え?な、なに・・・・?」

ちょっと不気味だが、この騒動のわけを知っているかもしれない。

話を聞いてみる事にした。

「私の名は、大神ゼウス。ギリシアの神々がナイル川沿いで
 宴会を開いていたところ、突然、怪物テュポンが
 現れ、驚いた神々は動物に姿を変えて此処に逃げて来た。
 私ゼウスは羊になって逃げて来たのだが・・・・
 テュポンは私達のギリシアを支配しようとしている。
 そこで・・・君達の力を借りたいのだ。」

「あ、あたし達の力?どうして?」

続く〜