二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 【D灰】…空白の歯車… 6/4up!!! ( No.107 )
日時: 2010/07/06 19:15
名前: なさにえる (ID: 2pyGwAzX)

>>ねこうさぎ

あはは^^
ホントだね♪


>>風

うちも吹いたさ^^

>>アリス

え、そんなことないよ!?
無理せずにちょっとずつでも頑張って^^




     第2夜 

あれから数日が経過した____が、

「まだつかまんねぇのか、コムイ」
煙草の煙をまとったジルが明らかに機嫌の悪いハイネに尋ねた。
「あぁ、あいつらのこと聞こうとするたびに適当な都合つけて逃げやがる」
まだ退院を許されていないので室長室へ直接押し掛けることが出来ないのでなおさらだ。

「しっかし、なんでそんな拒絶してんだろうな」
ジルは首を傾げるばかりだ。

「なに真剣な顔で考え込んでるんさ???」
「暗い顔じゃな」
見舞いにやってきたラビとブックマンが割り込んできた。

「おぉ、良いところに!!!」
ジルが大げさに手を広げた。
「裏歴史専門家のブックマンなら知ってんだろ。あのさ、パスカヴィルって__『エクソシストの皆さん!!!』

ジルの言葉は突然の女性の声に遮られた。
走ってきたのは中央からやってきた室長補佐官、フェイだ。
「フェイ補佐官……」
「任務です!!!至急室長室へいらしてください」
さっきまでコムイを探していたのかいつもは綺麗にセットされている髪が乱れている。

「悪いが質問はあとじゃな」
「じゃあな、ハイネ。はやく怪我なおせさぁ〜」

ラビとブックマンはフェイ補佐官にせかされるようにして医務室から出て行った。
ゴーレムを通して指示を出しているがどうやらコムイが逃げないように頼んでいるようだ。

「あいかわらず大変そうだな……フェイさん」
ジルはフェイの苦労を思いながら呟いた。
「結局あいつらのことは聞けずじまいか」
ハイネはベッドに体を投げ出した。

「……そんなに気になんならオレが調べてやるよ?」
「お前が出来るわけない」
「即答かよ」
「だって、てめぇがそんなこと出来るわけネェだろ」
「うわぁ、言っちゃったよ。言っちゃったよこの人。オレの情報収集能力なめんじゃねぇぞ!!??」
「はいはい」
「なんだよそのいい加減な返答!!!」
「ぎゃーぎゃー騒ぐとまた婦長にしかられるぞ」

ハイネは周囲を警戒しながら言った。

「大丈夫だって」
ジルは新しい煙草に火をつけるとあくまで気楽に言った。
「騒ぐっても、いつもほどじゃねぇし」
そう言って振り回したジルの手を横から伸びた手が掴んだ。



   「騒ぐ以前の問題には触れないつもりかしら???」
絶対零度の冷たい台詞に一瞬でジルの顔が白くなった。

「婦長サマ____いらしてたんですか」
ジルに向けられる表情は鬼というよりも……まさに鬼神!!!


もはや白を通り越して青いジルの顔。
そして、死刑宣告のごとく婦長の指が壁にかかった『全室禁煙』の文字を指差した。




「す、すいませんでしたああぁぁぁぁぁぁあぁぁ—————!!!!!!!」

灰皿を抱えるとジルは一目散に逃げていった。





             ____ホントに大丈夫かよ。







同時刻____

     Egypt…Cairo……(エジプト…カイロ)




                          …………………