二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 【D灰】…空白の歯車…1/2up ( No.206 )
- 日時: 2011/01/08 18:56
- 名前: なさにえる (ID: 3NlWBChu)
>>葵
戦闘勃発しますよ^^
どれだけ上手く書けるか分からないけど((汗
>>ねこうさぎ
むふふふ……
その話はまた今度←
この章でいろいろ明かされるかも^^
>>風
思わず笑ってしまった((笑
地獄でも元気にやれよレオナルド←
レオ「ちょっと!!!」
>>葵
戦闘勃発しますよ^^
どれだけ上手く書けるか分からないけど((汗
>>ねこうさぎ
むふふふ……
その話はまた今度←
この章でいろいろ明かされるかも^^
>>風
思わず笑ってしまった((笑
地獄でも元気にやれよレオナルド←
レオ「ちょっと!!!」
第10夜
室長室には現在教団内に残っている全てのエクソシストが集められた。
ハイネ、夜、リナリー、クロウ、レミシス、藍歌、リンネ。
そして、少し遅れて異様に息のあがっている神田とアレンを引きずって来たマリ。
「まだやってたのか」
ハイネがあきれて二人を見た。
「うるせぇ。こいつ(アレン)がギブアップしネェのが悪いんだ」
「それはこっちの台詞です。もう少し警報が遅ければ倒せたんですけどね」
「なに言ってやがるモヤシぃいぃ!!!!!」
「文句でもあるんですかぁ?」
「そこ、喧嘩しない。一応非常事態なんだから自覚持ちなさい」
コムイが指摘する。
「こいつらが侵入者。まだ教団内に侵入はしてないけど、外にはなっていた監視用ゴーレムの七割が壊されたため、情報はほとんどない。唯一最初に捕らえた的の映像がこれ」
四人の映像が浮かび上がる。
「この男……」
リナリーがシルクハットの男を指差した。
「そう。おそらくリナリー達が接触した”パスカヴィル”だと考えられる。話だと奴らは人知を超えた能力を持っているらしい。早急に行動してくれ。それと、くれぐれも……」
「無茶はしないように」
リナリーがその言葉を引き継いだ。
「わかってるわ、兄さん」
リナリーは引き締まった笑顔で答えた。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆
「でさぁ〜、張り切って入り口ぶち壊しちゃったけどさ……で、どうすんの。来たは良いけど」
「あれ、その台詞デジャブ」
「ついさっき聞いたねぇ♪」
、、、
「どうでもいいわ。探し物早く見つけて帰るわよ」
イブの先導で四人は廊下を進んだ。
時折教団の侵入者避けの罠と思われる物が作動したが全て軽く片付ける。
「ねぇ、殺しても良いの?」
アンネが楽しそうに聞いた。
「出来るだけやめとけ。お前は特に」
フィンが諌めるように言った。
「なんで??お兄ちゃんとも遊びたいのになぁ」
「まぁ、被害はほどほどにしてよ〜。あんまこいつらヒートアップさせると中央の連中まででてくるから」
レオナルドが苦々しく言った。
「探すものは分かってるよね」
「当たり前でしょ!!!あんたじゃないんだから」
「分かってるならいいんだけど、いちいち踵が出るのはいけないとおmゴフッ!!!」
「あ、ごめんなさい。思わず力いれちゃった」
「ふぁざとふぁよね……」
イブは意味深な笑みを浮かべただけだった。
「皆、手順は分かってるわよね?」
イブはレオナルドを解放すると口を開いた。
「おうよ」
フィンが軽快にいうと手を構えた。
「あんま派手にやって恨み買わないようにね〜」
レオナルドが弱気な発言をするがフィンは鼻で笑っただけで一蹴した。
「恨むんなら、オレじゃなく…………こんな丁度いい石造りに本部をした中央の連中を恨むこった」
一瞬でフィンの黄色い瞳が赤く変わった。
アート
_________芸術
◆◇◆◇◆◇◆◇◆
「あれ、なんか今妙な音聞こえなかった?」
室長室から出たエクソシストたちは廊下を走って侵入者のもとへむかっていた。が、レミシスのその言葉で速度を緩めた。
「何も聞こえないですけど?」
「私も」
アレンとリナリーは小首をかしげた。
「気のせいだろ」
神田はイライラとした口調で吐き捨てた。
「マリは?聞こえた」
藍歌が尋ねた。
「……」
マリはそれに答えず静かにしろというように唇に指をあてた。
その様子を見て全員足を止めた。
静まり返る廊下__
「やっぱりレミーの空耳じゃないの?」
リンネが首を傾げながら呟いた。
「あっれぇ〜、そうなのかなぁ…僕の聞き間違が__
レミシスが音の正体はその言葉の途中で全員の目の前に現れた。
頑丈な石造りの壁から突如巨大な幾つもの石の塊が大砲のように打ち出されたのだ!!!
「!!」
突然の事で動作が数秒遅れたが、いち早くリナリーが動いた。
ダークブーツ
「黒い靴_発動!!
円舞『霧風』!!!!!!」
強烈な攻撃は飛んできた岩を粉砕する。
「助かりました、リナリー」
アレンが冷や汗を拭った。
「ありがとよ、リナリー。ちょっとオレマジで死ぬかと……」
「こんなときにへたれ発動しないでください、レミー」
「ふふっ」
思わず吹き出すリナリー。
つられて他のメンバーの顔も和らいだ。
しかし___
今度はまるで生き物のように廊下の壁自体が蠢きだしたのだ。
「なっ!」
「どうなってんだよ」
床までもが溶けるように流れるとハイネたちの足場を奪った。そして、まるで蟻地獄のように下へ下へと引きずり込み始めたのだ。
それは部分できなもので、いち早く気づいた者は逃れたがアレン、神田、ハイネ、夜は捕まってしまった。
「糞っ!!」
神田は悪態をつくが足を動かそうにもびくともしない。
「アレンくん!!!」
リナリーが床を破壊しようと構えたがそれをクロウが止めた。
「なんでよ、クロウ!!!アレンくんたちが…」
「リナリーのイノセンスで攻撃しようものなら自ら捕まりにいくのと同じですよ」
たしかに、今床は元が岩だとは思えないような粘着質な塊にかわってしまっている。そんなものに蹴りを入れようものならリナリーまで巻き込まれてしまうだろう。
しかし、そうしている間もすでに四人の体の半分は飲み込まれていた。
「冥界ノ銃、乱弾!!!」
「界蟲一幻!!!」
「破滅ノ爪!!!」
ハイネ、神田、アレンが攻撃を床に打ち込むが全く効果はないようだ。
「ちっくしょ…」
ハイネは胸のあたりまで来た塊をどうにかしようともがくが逆効果なようだ。
「みんな、上!!!」
不意に夜が鋭い声を上げた。
それを聞いて皆は条件反射で四方に散らばった。
数秒遅れて彼らが今までいた場所にハイネ達を飲み込んでいるのと同じ物体が落ちてくると廊下を分断するように、壁を作るように遮ってきた。
「離ればなれにさせる気だ!!!」
マリが叫んだがすでに遅く、壁は完成していた。
「完璧に別れさせられたね」
レミシスはいびつに歪んだ壁を睨みながら呟いた。
さっきまで蠢いた壁は今や嘘のように動きをなくし片方の道を遮る分厚い壁以外は元の廊下に戻っていた。
「まぁ、マリのおっさんと藍歌が一緒なだけいっか」
「どうやらそのパスカヴィルって奴らの仕業らしいね。一体どうゆう能力してるんだ」
藍歌は顔をしかめながら壁をなでた。
フッと目を閉じる。
「神羅、発動____銀羅」
藍歌のイノセンスの能力の一つ、銀羅。これで硬い壁の向こうも見る事が出来る。
「かなり分厚い壁っていうか、完璧にもとの壁と同化してるよ」
「壊すにしても手間がかかりすぎるな」
マリは呟いたがレミシスはお手上げという風に両手を上げた。
「あいにく僕も藍歌も物理攻撃は専門外なんで」
「どっちにしろこのメンバーで動くしかないよ、マリさん」
「だな。」
マリは苦笑すると塞がれていない道を歩き出した。
「お疲れ♪」
アンネはフィンに言葉を投げかけた。
「……ははっ、今度はもっと狭い範囲で頼むわ」
荒れた呼吸を整えようと深呼吸をする。
アート
フィニシルファ・メルクリウスの有する能力__"芸術"
ガーゴイル
その能力の1つ”生きた石像”は岩や鉄といった鉱物を自在に操る。
「これで、奴らの動ける範囲はこちらの手の上……」
イブは満足そうに呟いた。
「じゃあ____後は好きなようにしていいよ」
レオナルドの言葉に三人の顔がほころんだ。