二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 【D灰】…空白の歯車… 4/11up!!! ( No.67 )
- 日時: 2010/04/17 10:48
- 名前: なさにえる (ID: 9EI0TyZR)
第4夜 迷子ノ彼ラトetc…
「どうします〜」
「どうしますもなにも大通りがどっちかわかんねぇんだよ」
「そうですけど………」
………
「どうします〜」
「どうしますもなにも大通りがどっちかわかんねぇんだよ」
「そうですけど………」
「どうs__「何回も繰り返してんじゃネェよ!!!」
ハイネがつっこんだ。
「もう何回目だよ!!!」
「今のを言ったら丁度十四回目ですね」
クロウが紅茶を飲みながらにっこり言った。
「てめぇも紅茶飲んでくつろいでんじゃねぇ!!!」
「だって騒いでもはじまりませんよ。ここは紅茶を飲んでひとまず落ち着くことですね」
アレン
「落ち着く必要もネェよ。迷子の原因はこいつだろ」
神田が六幻でアレンを差した。
「なんでですか!!!」
「……………」
「_____________なんですかこの沈黙」
「わかりました。そこまで神田が言うなら僕が大通り抜けてみせますよ」
なぜかクロウがきっぱり言った。
彼は背後で抗議の声を上げるアレンの姿は目に入っていない。
片目を閉じると_____深紅の瞳が輝いた。
ケルベロス
「イノセンス発動………番犬」
クロウのイノセンス、悪魔ノ瞳…半径1キロ内ならば拡大、透視能力で監視が出来る便利な能力だ。
「そっか、イノセンス使えばよかったのか」
ハイネが腰のホルダーに手をかけた。
「ハイネはここら一体破壊でもする気ですか」
「壁ぶち破るのが一番手っ取り早いだろ」
「馬鹿ですか。いくら教団がいるからって民家ですよここ。クロウがイノセンスで道探してるんですからすぐに出られますよ」
「………」
「………クロウ???」
「嘘だろ………」
「どうしました???」
クロウの視界に映ル
隣リ合い…重ナり合イ…歪みアウ通路ノ群……群…群!!!
「くっ……」
深紅の瞳が黒い瞳に戻った。
「どうした、クロウ」
「傍目にはわからないけど………そこらじゅうの空間が弄られてます」
「それってどういう……???」
「どうやら………
………誰かにここに閉じ込められたみたいです………」
「…………」
「………やっぱ壊すか???」
「……………考えてみます」
____へぇ、感知タイプがいたみたいだよぉ♪
____たかだか感知タイプ一人で俺の迷路から抜け出せるか
____そうだけどぉ…
唇を尖らせた少女は頬杖をついて彼ラを見下ろした。
____こういうの…ぶち壊す奴がいるでしょ?
裏路地…迷路一角……
「ったく、なんなんだこれ………店何処だよ……」
そう独り言を言っていた''彼''の表情がだんだん曇ってくる……
そして、周囲に流れる違和感の正体に気づいた瞬間…
……プチンッ……
「うぜええええぇえぇぇぇぇ!!!!!!」
、、、、、
通路に突如響きった大声と同時に____''彼ラ''のいる目の前の建物が吹き飛んだ。
「!!??」
「なんです!?」
「敵か!?」
一斉に武器をかまえるハイネ達の前に現れたのは_____長身の…至って''普通''の青年
________ただ
「ぁんだ、てめぇらもはまったのか」
「てめぇらってことはあなたも迷子なんですか??」
クロウが気軽に話しかけているが___
___話す前に突っ込め!!!
「俺はここがどこかわかんネェだけだ」
「それが迷子ですよ」
「うるせぇ、初対面の奴にいわれたくねぇ」
______今こいつ素手で建物ぶち壊したぞ!!!
神田「てめぇ、一体なにもんだ」
??「なにもん?人間に決まってんだろ」
神田「フツー人間は建物ぶっ壊して現れネェんだよ!!!」
??「しかたねぇだろが!!!あぁ!?」
ハイネ「誰だかしらねぇがちょっと黙れ!!!」
アレン「神田も落ち着いてください」
??「うるせぇな、そこの白髪二人」
神田「もやしどもは黙ってろ」
アレン「白髪でもないし、もやしじゃありません!!!」
ハイネ「……今''ども''っつったか''ども''って」
「…
クロウ「………リナリーいないから収集つきませんね」
ため息をついてふと通路の位置がさっきとかわっていることに気づく。
「………もとにもどってる」
建物が破壊された瞬間__
__青年の手から溢れるように捻れた空間が離れていった。
おもわず頭をかかえる青年…ほおを膨らませる少女…
____あンの馬鹿………せっかくの楽しみぶち壊しやがった
____またやるの???
紅かった青年の瞳が黒く変わった。
____いんや……なんか冷めた。帰るぞ、アンネ
_____はぁい……
少女はそう言って最後に通路の青年を見下ろした。
_____ゼンのばぁか……