二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 【D灰】…空白の歯車… 4/17up!!! ( No.70 )
日時: 2010/07/31 11:44
名前: なさにえる (ID: ad5ZdhUW)

>>風

やっぱあいつらはあんな感じで^^

正直ハイネは表現する言葉が見つかんなかった←


>>アリス
おヒサ^^

もう彼は謎の男Aでいいです^^笑
うちもネーミングセンスは似たり寄ったりだからww


勉強せずに本日も更新


    第5夜 宇宙跳ブ……

どうやら妙な迷路は消えたらしいとクロウにいわれ、ハイネ達は大通りを目指していた。
あの妙な青年はふと目を離したスキにいなくなっていた。



         ————なんだったんだ一体……???


首を傾げるハイネをよそに神田は機嫌最悪だしアレンは餓死寸前、クロウは…まぁ紅茶馬鹿だし……
ハイネはため息をついた。

「リナリー!?」
突然アレンの声が響いた。


そちらに目を向けて……唖然とした。


空中に浮かぶ男がリナリーをそっと地面におろしているのだ!!!





  …経緯は十分ほど前にさかのぼる。


 ——まいった。


リナリーは街角で荷物を抱えながら立ち往生していた。

        ——本当にまいった。迷子はアレンくん担当じゃなかったの?


そう、リナリーもまた完璧に迷子になっていた

「どうかしたのお嬢さん」

見ると男が二人。
「……?」
あやしむリナリーをよそに

「なに、迷子?」
「何処の子?それとも他の街から来た子?」
「オレらが送ってあげようか?」

「お断りします」
リナリーはきっぱり言ったが男たちは慣れているのか気にもしない

「そんなこと言うなよ」

「仲間が待ってるますから」
  そういって巻こうとしたが異様にしつこい。



         ———一発蹴ってやろうかしら……


リナリーはきづかなかったのだがそこへひとつの足音が近づいていた。


「ねぇねぇ。つれなくない???」
  あまりのしつこさにそろそろリナリーの限界も来て足に力を入れた。

 

「いやぁ、悪いね。待たせちゃって」




驚くリナリーの肩に男たち以上に馴れ馴れしく手をおいてきたのは見知らぬ男。リナリーも少し固まる美形だった。

「な、なんだお前」 
相手も突然現れな謎の男に唖然としている。

「じゃあ、いこうか♪」

      「あ、あの……」

なにか言おうとしたリナリーの言葉を男が制した。
「黙って」
 「ちょ、ちょっと」

 ——あなた、一体。

謎の男に強引に連れられてリナリーは路地を歩いていた。

男はまるで自分の庭のように通路から私有地らしい庭までかってに入り込んでは抜けていく。



「やっぱ見つかったか」


       ———みつかった???

ふと後ろを見ると路地の壁や石畳から影のような物体が立ち上がった。

 「ごめん、巻き込んじゃったね」
    男は軽くそう言うと速度を速めた。
     「え、え?」
リナリーは驚いて手を引かれるがままに歩調を早めた。
気がつけば後ろにはかなりの数の謎生物が追いかけてきていた。
                    みている間にもまた一つ二つ___


   「こっち」

男は慣れた様子でラオの手を引いた。
 が、その前からもまたあの生物がわき出し始めていた。

   しかし、男は止まらない
 「ちょっと」

リナリーは驚いた
 ほかに分かれ道はない。
 「安心して」


           ——安心出来ません!


 心の中でリナリーは叫んでいた。

しかし、男はそのまま進んでいく。
リナリーは思わず目をつぶった。


男が腰に手を回したと思った瞬間——体がフッと軽くなった。

 おそるおそる目を開くと____
               ___そこは空中だった。

 「え!?えぇ!!??」

慌てるリナリーの横で男はくすくすと笑っている。
    「その反応好きだなぁ、だから楽しいんだよね」
 謎の言葉を呟くと平然と空を進み始めた。


 「大丈夫だから♪」

軽く言うが突然空中に浮いたら驚くのが一般的だ。

思わず下を見下ろして細い路地に見知った顔がいるのに気づいた。
察しよくそれに気づいた男はまるで風に乗るようにゆっくり高度を下げるとリナリーを優しく地面におろした。



 「り、リナリー!?」

アレンの驚いた声が響いた……






「リナリー……そいつ」
「えっと、道に迷ってたらここまで送ってくれて……」

「送ってくれてっていうか今空飛んできませんでした???」



ハイネの脳裏に別れ際に情報屋が放った一言が響いた。


                   ___空飛ぶ男には気をつけて…


      ——こいつが……?——


男は平然としてたっている。
「私はれっきとした人間ですよ???」



                          ____あ。エクソシスト見っけ♪

                               ___マジで






「空を飛べるのは………」
唇が不敵に歪んだ。




 「死ねぇ!!!エクソシスト!!!!!!」



男の言葉を遮るように突如通路上空からLv.2のアクマが二体現れた。


「アクマ!?」
「こんな時に……」

イノセンスをかまえようとするハイネ達。
しかし、その前にあの男が立っていて……
    ……気がつけばアクマは地面にめり込むようにして破壊されていた。


「……空を飛ぶのは趣味ですね」




                                    え……


呆然とする一同。

「あぁ、無粋な機械のせいで一張羅のコートが汚れちゃったな……」

アクマのオイルのとんだコートを残念そうな目で見下ろした。

      _____カチャン


「ふむ……」         イノセンス
男は冷静な目で自分に向けられる武器を見た。


男がアクマを破壊した瞬間にアレン達はイノセンスを男にむけ、ハイネは男の横にたっていたリナリーを一定距離から遠ざけた。

男はシルクハットを押さえると独り言を呟く。

「残念だな、お嬢さんだから穏便にすませて紳士らしくさっそうと消えるつもりだったのに……」







            「まったく…………残念だ」




 瞬間今まで黒かった瞳が紅く輝いた。








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すいません。出来心って奴ですよ。

え〜っと、わかりますよね。某ジブリ映画のあのシーンが元です((汗