二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 【D灰】…空白の歯車… 4/28up!!! ( No.79 )
日時: 2010/05/01 22:12
名前: なさにえる (ID: 2pyGwAzX)

>>櫻

お久しぶり(?)です^^
面白いの一言だけで頑張れます((笑

テストもあるんでしょっちゅう更新出来ませんけどGW中は調子のって頑張りますので♪





     第6夜 ''力''

「六幻!!!」「神ノ道化師!!!」「夢喰!!!」


    「「「発動」」」


男を中心として三方からイノセンスで取り囲む。

「てめぇ一体何者だ」
「何者ってさっきも言っただろ。僕は人間。それ以上でもそれ以下でもない」
理屈っぽく男はそう言って両手を広げてみせた。

「アクマをイノセンスなしで壊す奴を一般的に人間とはいわネェんだよ」

    「まぁ、たしかにそうだけどね」
男は納得するようにうなずいた。
その首筋に神田の六幻が触れた。

男は目を閉じると両手を上げた。

「じゃあ、ちょっとあっちで話聞かせてもらいましょうか♪」
クロウが楽しそうに言った。

「いやだなぁ…………参ったと入ってないでしょ」

黒い瞳が一瞬で紅く輝くと瞬間空気が重くなった。
「!?」

  ベクトル
 「力___」

男はそう呟くと六幻に触れた。
__キンッ!!!

鋭い音が響くと六幻は神田の手を離れて壁に突き刺さっていた。

「なっ!?」
驚く神田とクロウ、アレンの肩に男の次々手がおかれた。

         グラヴィティー
         「重力」

瞬間アレン達は身体に急激な負荷がかかるのを感じた。
そして、気がつけば地面に倒れ込み動くことも出来なくなっていたのだ。

「う、動けねぇ……」
「くっ……」


「今日は単にお嬢さんを送っただけでやる気はないんで♪」
男は軽くそう言うと立ち去ろうとした。



     ___________カチャン

「まてっつってんだろ」
ハイネの銃口が男に向くと火を噴いた。
  男のシルクハットが宙を舞った…………

「ちょっとハイネ!!!」
非難の声を上げたがその言葉は空虚に消えた。
冥界ノ銃の弾が男から数m離れた地面にめり込んでいるのを見たからだ。


「……嘘だろ」





             ___________冥界ノ銃の弾ハ追尾型ダゾ!?


「冥界ノ銃か………」
男がハイネの銃を見て呟いた。
「それがなんだ???」


男はハイネの言葉を無視すると喋りだした。


「冥界ノ銃……装備型の2丁拳銃……追尾弾をメインとする攻撃。特殊能力というほどの技は有していないが鋼鉄の型は防御攻撃ともに優れている。適合者………ハイネ・ハルシュタット」

よどみなく語られる言葉___
                   、、、、、、、、、、 
    ___ それは普通なら決して外部の人間が知るはずのない情報。

「追尾型だろうと過大重力で破壊すれば意味ないでしょ」
瞬間震えるようにして弾が砕けた。

「!!!…………てめぇ、ノアか!?」
   「ノア???」


「あんな無粋な連中と一緒にされるとは侵害……」
男の手が動いた。


  ____くる____

身構えた瞬間身体に負荷がかかるのを感じた。

                      ベクトル
                     「力!!!」


気がつけばハイネは壁に叩き付けられていた。
「かは…」
 「ハイネ!!!」
リナリーが叫んだ。

「……彼女に面して命だけはとらないであげるよ」
男はそういうと落ちたシルクハットを拾い上げる。



「ぎるべるとぉ♪」

不意に全く不釣り合いな高い少女の声が響いた。
「あれ、先いったんじゃなかったの」
男が打って変わって優しい表情で突然現れた少女の頭をなでた。
「だって、ゼンの馬鹿がせっかくの迷路ぶち壊しちゃうし」
「タウ君は???」
「タウ兄はどっかいっちゃった」
まるで親子のような平和な会話……
  しかし、倒れるアレン達を気にもとめない少女もまた異常だが……



「あなたたち……一体…なん…んですか……」
アレンが絞り出すように言った。

                           、、、、、、、、、
         「そうだね、最後に教えてあげるよ。アレン・ウォーカー」

「!?」






   「俺たちは_________




男が口を開いた。
不意にハイネの視線が少女の抱いているウサギのぬいぐるみをとらえた。
そして、それに目が釘付けられる。



   ________それは……その人形は……………







                       ___あ、アン……ネ?_______





 少女が微笑んだ。その口が動く。
  ハイネの目が見開かれた。

    その瞬間首に衝撃が走った。



             「____________パスかヴィルだよ」



男の不敵な笑みを最後に___

   

     ___ハイネは意識を手放し意識の底へ堕ちていった






                        …to be continue.