二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: ×。+銀魂*真選組日記+。×  ( No.29 )
日時: 2010/03/22 15:51
名前: †零無彩† ◆fEPe.payyQ (ID: B5unmsnG)
参照:   だんご三兄弟強化月間(´・ω・)

◆——№2



「いやー、いっぱい吐いた!」

「失礼な事言うんじゃねぇよ。何スッキリした顔してんだ」

 そういうと、土方は徠季の頭をバシンと叩いた。
 痛ぁ……と呻く徠季。

 今、二人は江戸の街をブラブラと歩きながらパトロールをしている。

 今日は久々にいい天気で、チビッ子達がわぁわぁ言いながらかくれんぼとかしながら遊んでいる。
 本当にほほえましい光景だ。

 徠季は先ほど叩かれた、くせっ毛の頭を撫でながらそんな光景を眺めている。
 平和だー、なんてほのぼのオーラを纏いながら。

 こんな日に悪い奴なんていないーよなー、と思わず呟いたり。
 そんな中、徠季と土方に話しかけてくる人が居た。

「おう、徠季と土方さんじゃねーですかい? デートかィ」

「そんな訳ないでしょ! 何が哀しくて隊士同士でデートしなきゃなんないの。見廻りだからね!」

 声の主は、真選組の一番隊隊長、沖田。
 徠季は仕事してるの、と普段着姿の沖田に言う。

 沖田は少々つまらなさそうな顔をして、

「なんでィ、お似合いに見えたぜ」

 なんて冷やかす。
 徠季は本当に違うから、とすかさず返した。

 それから、少し考えて

「大体、俺が女の子だってバレたらマズイんでしょ?」

 と、口をとがらせた。
 然し沖田はにやつきながらこう言う。

「大丈夫でィ、お前みてェなのが女なんて思うヤツなんざいねェや。」

「何それひどい」

「それに、隊士同士だっていいみたいだぜ? だって吉田とたなk……むぐ」

「駄目ェェェ!! それ以上言っちゃらめェェェ!! 気持ち悪いから! ねぇ副長助けて、この人意地悪すぎる!」

 ちょっと知りたくなかった事実を言い始める沖田の口を慌てて塞いだ徠季は、土方に助けを求めようとする。
 そこで、あれ? と徠季の動きが止まる。

「……? あれ、副長、どこ?」

 少しあたりを見回してみるが、土方の姿が見えない。
 さっきまでそこに居たのになんだよ馬鹿野郎、なんて徠季が少し思っちゃったのは黙っておくとして。

「ねぇ、副長さっきまでいたよね? 何でいないんだよ、ふざけんじゃねーよマヨ」

「どうせサボってんだろィ。ほっといて俺等も団子屋行こうぜ団子屋」

 沖田は徠季の手を口からひっぺがしながらサボりのお誘いを始める。

「アンタが言うんじゃねェよ! 副長は真面目でしょ、アンタに比べたら」

「俺と比べるのが最大のミスでィ。それに今日は非番だから何したって平気だろィ」

 ぐいぐいと自分の着物の袖をひっぱりながら、今日は自分が非番である事を伝えた。
 そんな沖田に、徠季はあーもう! と半ばキレながら言う。

「いつもだったら一緒にサボる所だけど、副長探さなきゃ駄目だよ、ね!」

 徠季は笑顔で沖田に一緒に探しに行こう、とか言う。
 沖田は頭をくしゃくしゃ掻きながら、

「しゃーねェなァ、じゃあ屯所帰ったら最高に旨い飯作れ」

 そう言うと、沖田はずんずん歩きだした。
 徠季は慌てながら追いかける。

「え、無理だって、ねぇ、無理ィィ!! 俺が料理苦手なの知ってるでしょおお!? ねぇ聞いてる!?」

 そんな徠季を見ながら、沖田は、そんなんだから女に見えねぇんだよ、と呟いた。

*続く*