二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: ×。+銀魂*真選組日記+。× 三話更新★  ( No.35 )
日時: 2010/03/25 16:46
名前: †零無彩† ◆fEPe.payyQ (ID: B5unmsnG)
参照:   だんご三兄弟強化月間(´・ω・)

◆——№4


 万斉と呼ばれた男性は、浪士達に構うことなくズンズンと歩む。
 迷うことなく、徠季達の居る方向に。

「……あれバレた?」

 慌てて徠季は倉庫の陰に隠れようとする。いつの間にか沖田は隠れていた。
 徠季もそーっと隠れようとする。

 そんな時、運悪く徠季の足許でバサバサッという大きな音がした。
 びっくりして振り向くと、うみねこがそこに何羽が居たらしく、徠季が急に動いたせいで勢いよく空に飛び立っていった。

 浪士達もこちらを見てくる。

 やべぇ……なんて徠季は思う。
 これはバレたな、と。

 その時、ぐん、と勢いよく徠季の体が動いた。

 *


 はぁ……という溜息が耳元でする。
 俺はビクッと抑えられた体を動した

「生あったか……!! 気持ち悪」

「馬鹿かテメェ」

 ごつん、と誰かが俺の頭をぶった。
 誰だよ……と俺はそいつを見る。

 もの凄く恐い顔をしていた。
 そいつは、副長で、煙草の煙が目にはいりそうになった。

「あれ!? 何で副長がいんの!? あれ!?」

「それはこっちが聞きてぇな。とりあえず黙れ」

「……黙れじゃねーよ」

「あ?」

 俺は副長の手を振り払った。
 何だか、イライラする。

 一気に俺はまくしたてた。

「どこ行ってたんだよ馬鹿副長! 俺は兄貴にイジられるし、敵にバレそうになったりして……! それもこれもアンタがどっかに行ったせいだからね!」

 ぽかんとした顔をする副長。
 俺はそんな副長にそっぽを向いた。

 何だよ、何だよ!
 こっちは色々大変だったのにアンタは何してた訳?

 大体、今日は久しぶりに一緒に見廻りする日だったのに……。
 ……いや、それは関係ないな。絶対にないね。
 もう頼まれたってこんな副長とは見廻りなんてしねぇよ!

 なんて、俺が心の中でブツブツ言っていると、副長が我に返ったように俺に何か言おうとした。

「くる……」

「はーい、徠季ちゃん、こっちにおいでー。こんなマヨからは早く離れようねー」

 突然聞きなれた声がするなぁと思ったら、兄貴が副長の後ろに立っていた。
 バズーカなんて構えて、副長の頭に押し付けている。
 物騒だろ兄貴。

「おま……総悟!」

 副長は驚いている。
 ざまぁみろ副長。俺を置いてけぼりにした罰だろ、これは。
 こればかりは兄貴の肩もとうかな……

 ふと兄貴の横に目をやると、ザキがいた。
 俺はびっくりして、山崎にかけよる。

「ちょっ、何でザキここに居んの!? あとそれから兄貴俺置いて逃げたでしょ」

「お前がトロいから悪いんだろ。俺は死にたくないんでねィ」

 兄貴は涼しい顔してそう言う。
 うん、そりゃあ死にたくないよね、でも俺死ぬかと思った!

 ザキはザキで、

「俺が沖田隊長見つけて隠れさせたんだよ……ごめんね徠季君」

「何で俺も隠れさせないんだよ馬鹿山崎ィィィ」

 薄情な山崎に俺はビンタする。
 痛ッ、と山崎は呻いた。

「だって徠季君全く気付かないんだもん! 俺の方向いてくれないし」

「知らないね! 俺は前だけ向いてればいいもん!」

 なんて会話をする俺とザキ。

 本当、兄貴は助けるのに俺は助けないとか無いわ……薄情だね!

 兄貴も、ザキを蹴って副長に話しかけた。
 何気に痛たそうな蹴りだったのは、黙っといた方がいいのかな。

「土方さーん、アンタどこ行ってたんですかィ? 俺の徠季が寂しがって大変だったんでさァ……チッ」

 いや、俺は兄貴のじゃないよー、なんて俺は兄貴に言う。
 ちょいちょいあの人【俺の】って入れるからな……。
 まぁ、きっと親戚ってそういうものなんだろうな、と思って俺はザキいじりにせいを出す。

「お前今舌打ちしたろ。ていうか、バズーカどけろ!」

「嫌でさァ。どうでもいいけど何でどっか行ったのか教えて下せェ、土方さん?」

 副長は黒光りするバズーカをにらんで、言う。
 俺もこれは聞きたかったら、二人の方を向いた。
 ザキもそっちを見る。

「……あの時、浪士見かけたから追いかけていったんだよ。それだけだ」

 それから、俺を見て、

「勝手に置いてってすまねぇ、徠季」

 と言った。

 その一言で、俺は完全にうろたえた。
 副長に駆け寄って肩をがくんがくん動かす。

「は!? どーしたの副長!? どっかやられた!? 気持ち悪!!」

「なんでだよ!」

 きゅうに謝るとか気持ち悪いよ副長、なんて俺が言うと、今度はほっぺを抓られた。
 だから、ほっぺは駄目だって。

 ていうか、謝る必要なんてないでしょ、何も悪い事してないよ副長。

 俺は笑顔で、副長に笑いかけた。

*続く*

眠い(´・ω・)
時々こんな意味不回はいるので覚悟おねがいします←
あと、そごたんの発言はCPフラグじゃないんで安心してね!(