二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: イナズマイレブン 〜優しい風に吹かれて〜リクエストOK! ( No.2 )
- 日時: 2010/03/22 07:28
- 名前: 柚風 ◆RLtlpJy652 (ID: geRA7/jA)
Ⅰ〜優しい風に吹かれて〜
【甘い事件の訪れ】
「風丸!一緒に帰ろ〜!」
楓風の呼ぶ声がする。
「ああ、いいよ」
最近、楓風と一緒にいるとなぜかドキドキが止まらなくなる。
今まで10年間、ずっと一緒だったがこんなことは
初めてだった。
名前を呼ばれるたびに顔が熱くなる。
何故だろう・・・?
事件が起こったのは放課後の練習の時だった。
「痛っ」
楓風が練習中、倒れて足を怪我した。
「大丈夫か!?楓風、立てるか」
「あ、風丸・・・・うん大丈夫・・・痛ッ!」
「どうした?」
「足・・・捻ったっぽい・・・」
俺は暫く考えて
「どうしよ・・・ひゃあっ!?何するんだ風丸!」
少し恥ずかしいけど、楓風をお姫様抱っこして
保健室へ急いだ。
*保健室*
「痛い〜沁みる・・・」
「我慢しろよ・・・すぐ終わるからさ」
そう言って頭を上げた時・・・
「「痛!」」
楓風の顔と俺の顔が少しぶつかった。
「痛ぇ・・・って楓風お前熱があるぞ!」
「え・・・?大丈夫だよ・・・」
「大丈夫じゃないだろ、こんなに熱いじゃないか!」
そう言って楓風をベットに寝かせた。
「じゃ、俺先生に知らせてくる・・・!?」
突然、楓風が俺の腕を引っ張った。
俺はバランスを崩し、楓風の上に乗っかる形になってしまった。
「な、なんだよ・・・いきなり引っ張って///」
「嫌・・・まだ・・・そばにいて・・・?」
とろんとした目で楓風が俺を見上げた。
コイツ熱でおかしくなったのか?
「離せよ・・・お前本当におかしいぞ?」
「嫌だ・・・離さない・・・」
「嫌だじゃなくて・・・ん!?」
俺は硬直した。
なぜなら・・・・楓風が
俺にキスしたから。
「ん・・・楓風・・・!離せっ・・・」
必死に離れようとしたが離れられない。
楓風の力が強かった訳ではない。
体が離れようとしない。
「!」
誰かが来る気配を感じた。
俺は慌てて楓風から離れた。
「風丸!神崎は大丈夫か?」
円堂が入ってきた。
「あ、ああ・・・」
俺は楓風のせいで顔が赤くなっているのがばれない様に
返事をした。
「そっか、じゃあ後は保健の先生に任せて帰ろうぜ!」
「ああ・・・・」
(チッ、邪魔すんなよな・・・)
俺は少し唇に触れてみた。
(さっき楓風に触れたとこ、まだ熱い・・・)
その後はずっと、ドキドキが止まらないままだった。
それが、俺の恋のはじまりだった。
Ⅰ〜優しい風に吹かれて〜【甘い事件の訪れ】終わり