二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 【REBORN!】一話完結小説☆((一話up!! ( No.2 )
- 日時: 2010/04/23 17:25
- 名前: 夜琉 ◆nFgGo2zKeY (ID: CUrDDjil)
二話 「ずっと仲間だから」——獄寺side——
ずっと、十代目の隣に居るつもりだった。
ボンゴレボス、十代目の右腕として。
今日も、明日も、これからも、ずっと。
だけど、十代目の隣は今、俺じゃない。
十代目の初恋の君。雷羅が隣なんだ。
ずっと、十代目の隣で居たかった。
こうやって、十代目の隣を取られたみたいで。
雷羅に取られたみたいで、悔しかった。
「獄寺くん! お早う」(綱吉)
「お早うございます、十代目!」(獄寺)
俺は十代目に、いつも通り接した。
だけど、それはいつもの俺じゃなかったのかもしれない。
落ち込んでるってことが、十代目にすぐバレてしまう。
「元気……ない?」(綱吉)
「い、いえ! そんなことありません! この通り元気です!」(獄寺)
今のは嘘で、現実は十代目の言う通り。
友達みたいに接していれば、何か変わっていたかもしれない。
だけど、これが俺の本心だから。
もう、十代目の隣には居られない。
それでもいい、俺の心は変わらないから。
別に、友情が崩れるわけじゃないから。
「十代目。俺達、ずっと仲間っすよね?」(獄寺)
恐る恐る十代目に聞く、俺。
十代目は、笑って答えてくれた。
「……——だよ」(綱吉)
そう言ってくれた、十代目。
俺は、十代目の横に走って行った。
十代目が言ってくれた言葉。
俺、絶対に忘れないっすから。
絶対に、絶対に、いつまでも、ずっと。
大人になって、十代目が忘れていてもいい。
俺が、覚えておくっすから。
それに、俺だけが覚えておけばいい。
だって、俺にだけに向かっていってくれた、十代目の言葉だから。
十代目の、言葉。
「当たり前だよ」(綱吉)
十代目は、笑ってそう答えてくれた。
この言葉は、俺だけの言葉だから。
絶対に、ずっと大切にするっす。
やっぱり、十代目の隣には居れない。
だけど、俺は後ろからずっと着いてますから。
十代目——……。
〜二話 完〜