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二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 戦国BASARA...竜に仕える少女 ( No.102 )
- 日時: 2010/06/01 10:17
- 名前: こと (ID: lIcPUiXw)
- 参照: http://名前戻したよ!
...十六章...【まつ】
僕は無理矢理、呉服屋に連れられた。
「よぉ!まつ姉ちゃん!」
男は奥にいた女の人に話し掛ける。
すると…
「慶次!どこをほっつき歩いていたのです!!」
まつと言う名の女は、素早く慶次と言う男に近付き、叱る。
「あら、あなたは…?」
まつは僕の存在に気付き、視線を向ける。
「ああ、そうだ!まつ姉ちゃん、この子に女の着物を着せてやってくれよ!」
「この方に…?ですが慶次。この方は…」
「男の格好してるけど、女だよ。ほら、顔よく見て!」
まつは僕の顔をまじまじと見る。
僕はどうしていいか分からず、なんとなく目を反らした。
「本当に。女の方ですね。ですが、何故今…?」
「まつ姉ちゃん、それは、かくかくしかじかで…」
「あら、そう言う事ですか。分かりました。では、参りましょう」
慶次が説明を終えると、まつは僕の腕を引っ張り、奥へ進む。
「ねぇ、君…」
「あ、申し遅れました。私、まつと言いまする。よしなに」
僕が何か言おうと口を開くと、まつの言葉によって止められた。
「僕は、早瀬希里」
「希里さん。そこで待っていてくれませぬか?
今、貴女に合う着物を見て参りますので」
「あ、うん」
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