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二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 戦国BASARA...竜に仕える少女 ( No.37 )
- 日時: 2010/04/28 11:52
- 名前: こと (ID: udwvwPPV)
- 参照: http://名前戻したよ!
...五章...
【希里の涙】
ここは、誰もいない、静かな草村。
僕はそこに座りこんだ。
痺れた右腕を左腕で押さえながら。
「……っ」
僕の視界が曇る。
政宗の剣は、強くて、重かった。
右腕で主の入ったビンを取り出そうとすると
ビンは、呆気なく落ちる。
僕の両目から、熱いモノが溢れ出す
それは、落ちたビンにも当たった。
「主っ!出てきて下さい!
右腕が……っ!
僕の、右腕が……っ!」
もちろん、蓋も開けていないビンから、
主が出て来てくれる訳がなかった。
僕はその夜、ただ、泣くしかなかった。
その後、僕は政宗に運ばれ、
伊達の屋敷で眠ったらしい。
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