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二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 戦国BASARA...竜に仕える少女 ( No.42 )
- 日時: 2010/04/28 11:53
- 名前: こと (ID: udwvwPPV)
- 参照: http://名前戻したよ!
...六章...
【慰め】
僕の右腕を伊達の医者に診てもらうと、二、三日もすれば治ると言われた。
朝。
僕は布団から出て、中庭へ出た。
中庭には、花など一輪もなく、野菜の芽だけが出ていた。
僕は縁側に腰掛けた。
「……希里」
「あ……」
政宗と会ってしまった。
政宗の表情には、元気がなかった。
政宗は僕の隣に腰掛けた。
「右腕、悪かったな…」
「…気にしてないよ。でも、悔しいんだ」
「……」
「これじゃ、主の役に立てない。僕は、ただの役立たずになってしまう…!」
「ならねぇよ」
「じゃあ今、もし敵兵が来て主を守れなかったら?同じ事言えないでしょ?ははっ。僕は完全に見捨てられる……!」
「なら聞くぜ。お前の主はそんな薄情な野郎か?」
「それは……」
「違うだろ?あんな優しそうな顔した竜が、お前を見捨てる訳ねぇよ」
政宗は立ち上がった。
「じゃあな。俺はこの後、色々あるからな」
「あ…政宗!」
「Ah?何だ?」
「ありがとう」
僕はそれだけ言って少し笑った。
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