二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 戦国BASARA...竜に仕える少女 ( No.56 )
日時: 2010/05/01 16:27
名前: こと (ID: Dcsfbz.x)
参照: http://名前戻したよ!

...十章...
【伊達軍を後に】

それから二日後。
僕の腕は完治した。
その時は、暴れそうな程、喜んだ。

僕は急いで政宗に報告しようと、全速力で政宗の部屋まで走る。
「政宗!僕の腕、治ったよ!」
「Oh!良かったじゃねえか」
「うん、それと…」
僕は政宗の前に座って、頭を下げる。
「今まで、ありがとう。この恩は一生忘れない」
ちらっと政宗を見ると、彼はかなり驚いていた。
でも、僕はそんなの気にしない。
「僕はこれから、南に向かおうと思う。
南の竜と会おうと思ってる」
「南の竜?」
「うん、現在最も巨大な力を持つ竜は、四方にそれぞれ一頭いるんだって。
僕の主は北の竜で、名は【薄雷】。
南の竜の名は【月詠】。東の竜の名は【火陽】。
西の竜の名は【蓬仙】。
ついこの間、【火陽】と【蓬仙】の子が産まれたらしい。
そういう訳で、主は南の竜とお見合いするんだって」
じゃあ。と僕は立ち上がり、政宗の部屋を出ようとした。
「おい、希里」
僕は襖に手を掛けたまま止まった。
「伊達軍に、もう一度来る気はねーのか?」
僕は少し笑って答える。
「考えとくよ」
僕は今度こそ政宗の部屋と、屋敷を出た。