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二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 戦国BASARA...竜に仕える少女 ( No.64 )
- 日時: 2010/05/04 17:06
- 名前: こと (ID: zhJsOmgG)
- 参照: http://名前戻したよ!
...十三章...壱【僕の主】
ちょうど十年前。
僕が、四歳の時だった。
「さむい…」
僕は薄暗い洞窟に、一人でいた。
誰かが見つけてくれたら良いのにと、思ってばかりだった。
僕には、父と母がいない。
ついさっき、僕は二人に捨てられた。
頼る人がいない僕は、洞窟で暇を持余していた。
「お父さぁん、お母さぁん、帰って来てよぉ」
僕は一人で泣いた。
すると、一頭の、大きな物が現れた。
(…泣いているのか?)
「ふぇ……?」
(親はいないのか?)
僕は首を縦に振る。
「皆、僕を捨てて、いなくなっちゃった。
僕は、いらない子なんだ」
(ならば、わしの本へ来い)
「へ……?」
これが、主との出会い。
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