二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 戦国BASARA...竜に仕える少女 ( No.8 )
日時: 2010/04/28 11:44
名前: 希里 (ID: udwvwPPV)
参照: http://元ことです^^

...一章...
【伊達軍】

次の日の酉の刻。
僕達は奥州の、伊達の本陣に着いた
ちゃんと伊達の家来に文は寄越してやったし、
まあ、敵対行動はとられないだろう

「あんたが伊達政宗?」
伊達軍本陣の奥にいる伊達政宗に声をかけてみた所……
周りの家臣たち、特に片倉小十郎とかいう男が、
僕にいちゃもんをつける。
「おい、政宗様に向かって馴れ馴れしい口をきくんじゃねぇ」
「うるさいなぁ、下の奴に用なんてないよ」
僕は小十郎の言葉をあっさり切捨てた
「てめぇ……!前出ろ!前だ!」
一人の家臣が太刀を抜く。
これだから、血の気の多い奴は嫌いなんだ。
「シャラーップ!うるせぇんだよてめぇら!」
政宗のその言葉でこの場の全員が沈黙した。
「文はもらったぜ、早瀬希里。面白ェ奴じゃねーか。
『我が主である竜がそなたに会いたいと申す』か」
政宗はククっと笑う。
「本当なら、今すぐにでも会わせてさっさと帰りたいんだけど、
竜は人気のない、暗い所がお好きらしい。
いくらなんでも、こんなバカの群がる所に、主の姿をさらすのは酷だと思ってね」
だから、と僕は続ける。
「主に会わせるのは政宗だけだ。他の奴がいると、
主は気を悪くすると思うからね。
そうだなぁ、戌の刻あたりには、僕と政宗以外全員、
少しの間出て行ってもらうよ?」
最早、問答無用とばかりに僕は話を進める。
「もちろん、覗き見も駄目だよ?
した瞬間、即座に地獄を味わって貰うから。
その辺、覚悟しといてね」
「お前、何勝手に……」
「あ、そろそろ戌の刻だね。
て事だから、さっさと出て行ってね。
さっさと帰りたいから」
僕は強引に伊達軍の家臣を全員外に出した。
中には、僕と政宗だけだ。
「面白ェ……!竜とやらに会わせろ、希里!」