二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 初雪の思い出【REBORN!】 ( No.160 )
日時: 2010/04/15 19:18
名前: クレイア ◆PT5MXLpFOU (ID: CkThpPJM)
参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel3/index.cgi?mode

ちょっと一休みして短編でも……
10.のあとにあったことかもしれない←

〜解らない〜 :私の知らない感情:

私は後ろ手に彼の部屋の扉を閉めた。
そのまま、扉に背持たれる。

「…………なぜ?」

そこに誰もいないのに、そこに何もないのに、私は小さく呟いた。
自分の胸を押さえて、廊下にうずくまる。


                                   ————————解らない。



私は、さっき交わされた会話を思い出す。

『もしもの話。私が平気だとしたら、あなたはどうするか訊きたい』

私の口から唐突に出てきた、一つの質問。
彼は、こう答えた。

『えっと……俺、兵器っていうのは、やっぱり怖くていやだけど……』



                              …………ズキンッ


まただ。     胸が、疼く。

彼が『怖い』といったあの時、私の胸が疼いた。             何かに締め付けられるように。でも、何故なのか、解らない。

そのあとの、彼が続けた言葉。

『もし、もしもだよ。兵器だったってなっても、ネーヴェはネーヴェだから』


                              …………トクン。


これも、同じ。    でも、疼き方が違った。

くすぐったくて、でもなんだか心地良い。不思議な感覚。
彼が、私に笑いかけてくれる度に、私に話しかけてくれる度にこの感覚が訪れる。

                          ……一体、この感情は何?

この感情に揺れ動かされて……私が、私で無くなる様。


                                    ————————本当に、解らない。

〜END〜