二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 戦国BASARA、リレー小説「総大将は女子高生!」 ( No.104 )
- 日時: 2010/06/13 21:01
- 名前: るりぃ (ID: IGAMlEcf)
第十七話〜直接対決〜
解決策を考えていると、カラン、と音がなった。
音のする方へと視線をやってみればそこにあるのは一本の木刀。
牢の戸は開いて、出ろとのお声が掛けられました。
えっ、何その高圧的な物言い。バサラの真田幸村は黒属性なの? そうなの? 予想範囲外だぜ!
幸「俺はお前のような女子がお館様を打ち負かしたとは到底思えぬ。故にこの俺と勝負だ。
お館様に勝ったのならば、配下である俺なんぞ簡単に倒せるというのが道理であろう。」
真田幸村は二槍を手にして、アタシに言う。
…言うんだけど、だけどさ、その手にしてる槍って明らかに戦用で人殺し用の槍だよね? 違う?
人の脂と血を吸ってるように見えるんだけど気の所為か?いや気の所為とは違う筈だ。アタシの目は微妙に凄いんだから。
てかギラギラした殺気しまってください。
オタクとしてはこういう嫌われ気味のシチュとかにハアハアすべきなんだろうけど、生憎とアタシは鴨侍なので戦国武将の殺気なんかに耐えたくない!! もう止めて!! 鴨侍なアタシのライフポイントはゼロよ!!
彩「…佐助、アンタの御主人様真っ向勝負を挑もうとしてるけど明らかアタシ不利じゃね? 木刀と槍って明らか木刀が不利じゃね?」
佐「彩葉ちゃん、一応あれでも俺様の上司だからそう言うの止めてくれない? あと旦那は木刀と槍の間合いの違いなんて些細なものだと考えてる人間だから不利とかそういうのは言っちゃ駄目なんだよね、うん。」
彩「いやいやいやアタシってば戦とか凄い苦手だから些細なもので済ませたくないんだよねっていうかこれ死亡フラグ? グッバイアタシの青春!! せめてもう一度いつきちゃんを抱きしめつつ可愛い燕とギャアギャア騒ぎたかった!!」
と心からの本心を言いつつ、とりあえず木刀を拾って手の平を叩くようにパシパシとやってみる。
…うん、無理だ。
彩「棄権は有りでしょうか、真田幸村。」
幸「恐れを為して逃げるとは卑怯でござろう、武士ならば潔く勝負されよ。」
いや武士じゃないですアタシ普通の女子高生です武士じゃねえよぉぉぉおおおおおおお!!
一体何処に需要があるんだよこの真田幸村!! ただの鬼畜侍じゃねえか畜生!!
トリップといえば王道の破廉恥でござるぅうううとかそういうギャグとかワンコ特有のほのぼのとかそういうんだろ需要!!
こうもツンケツンケしてる真田幸村なんて需要もないし供給も必要とされてねえんだけど。
どうしたアタシ!! 唸れ煩悩!! 弾けろ妄想!!とりあえずデレが欲しいです…!! 切実に!! 切実に…!!
佐「あー…旦那ぁ、彩葉ちゃんと本当に勝負する気? 大将が丁重に扱えって言ってたのに牢に押し込んじゃうし、旦那らしくないぜ? こんなんだけど一応女の子なんだし、もう少し優しくしてあげるのも大切だと俺様思うなーなんて…」
幸「佐助、減棒されて良いとみた。」
佐「やだなあ旦那ぁ!! 俺様は別に彩葉ちゃんと旦那が勝負するのに反対なんてしてないんだぜ!」
わあ、給料カットされるのが嫌だからって折角見せてくれた気遣いを一瞬にして引っ込めやがったこのオレンジ野郎。
佐助に向かってニッコリと微笑み
「一回死んで来い、というか輪廻まわって猿になってもらえますか?」
と言った後、アタシは真田幸村に向き直った。
つづく…