二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 戦国BASARA、リレー小説「総大将は女子高生!」 ( No.109 )
- 日時: 2010/06/22 18:51
- 名前: るりぃ (ID: qwjQ/00r)
ターフ>
よし、では二十話を書きますか!
第二十話〜絶体絶命!〜
ギシギシと音がする。
体の中っていうかもうモロに内部かな? 内部からギシギシ音がするよ畜生。
彩「……ッふんどりゃぁあああああ!」
色気も糞もねえ声を上げながらアタシは木刀で受け止めていた槍を押し退けて、一気に後ろへと飛んだ。
ふんどりゃーって何だよ!お前もっと女の子らしい掛け声出せよ!
せめて「やああああ!」とかそういうのを殿方は希望する筈です。
農民ズとか燕が聞いたら呆れた表情のまま無言の責めに合うと思うんだよね絶対!
いつきちゃんを見習いたいよ。
頭の中でマイハニー燕が冷たい視線を送ってくるのを妄想しつつ、アタシは舌打ちしながら木刀を構え直す。
彩「真田幸村、アンタの中に『義』ってもんはないのか?」
アタシは結構綺麗に表情を作りながら真田幸村を見つめ、言葉を吐いた。
しかし真田幸村はアタシの笑みなんてどうでもいいらしい。
女子如きに我が槍を押し退けられるとは、とか呟いてる。
え、男尊女卑? 如きって、女子如きって何様? 真田幸村酷過ぎるだろう。
ゆっきーファン減るぞ?
いやゲーム内ではそんな事言ってないから減らないだろうけど、今正にアンタの目の前にいるアンタが結構好きなアタシの気持ちが一気に冷めたぜ、馬鹿野郎。
返せワンコキャラハアハアな萌え魂。
佐「旦那ぁ、一応彩葉ちゃんは女の子なんだから優しくした方が後々の良心の為だよー。」
雪「佐助、俺は思うのだ。『お館様を打ち倒した者が女である筈はない』。故にアレは女子ではない。決してない。」
佐「いやでも旦那、さっき自分から『女子如きに』とか言わなかった?」
幸「佐助、減棒決定。」
そんなあ! と悲痛な声が聞こえる。
佐助のツッコミは減棒によって打ち切られたよ。
何て凶悪な切り札なんだ…減棒。
っていうかアレ扱いされた。そして女子扱いされてない事を知った。
な、何だって…!?
小説でも見れなかった、新しい幸村との出会いじゃないか。
こんなキャラになら出会いたくなかったけど!
戦国時代だからなあ…やっぱり男尊女卑ってもんはあるんだよね当たり前に。
……何か寂しい。
今現代で微妙に男尊女卑で揉めてる会社とかに真田幸村が入社したら女子社員に闇討ちされるな、これは確実だ。
幸「これ位で我が槍をやり過ごしたと思うな! ゆくぞ!」
来るんじゃねえ!とか叫びたいのは飲み込んださ、一応真剣な勝負っぽいし。
ガッガッガッと槍を素早く乱れ突きしてくる。
アタシはそれを間一髪で避けたり、木刀でガードしたりと必死にやり過ごす。
攻撃のモーションから見て、ああコレ『烈火』って技だ。
叫ばないんだ、無言で烈火を繰り出してくるんだコイツ。
彩「ッ…!ほんっ…とに、アンタ餓鬼だッッ!!」
あまりの怒涛の烈火ラッシュに手が痺れてきた。
いやマジでひたすらに烈火を繰り出してくるんで攻める隙がない。
バサラキャラは一対一の勝負にはモロ強いんだよね、アクションゲームなら任せろのメーカー様、流石です。
アタシ今現在この烈火ラッシュに挫けそうです。
ガクガクですよ。
手が痺れて木刀を落としそうだなんて格好悪いんですけど。
烈火ラッシュの次は、というか固有技がオンパレードです。
おおい、テメェ仮にも生物学上では女という分類に分けられるアタシに向かって何て仕打ち。
避けるけど避けきれません。
幸「随分と余裕そうだなっ!」
彩「ッ、冗談! アンタみたいな糞餓鬼を前に余裕なんて無ぇよ!」
餓鬼扱いしてみれば、真田幸村の顔はカッと赤くなる。ふん、憎まれ口なら燕の方が実力上だけどアタシだって結構実力者だ!
ってまた挑発した結果、正直もう駄目かもしれんと思った。
え? 何でって?
そりゃアンタ、誰だって思うでしょ…だって、
幸「貴様のような者がお館様自らお誘いになられるとは、俺は認めん! 燃えよ我が槍! 我が魂! 闘魂絶唱!」
BASARA技、発動しちゃいました。
つづく…