二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 戦国BASARA、リレー小説「総大将は女子高生!」 ( No.124 )
- 日時: 2010/07/17 13:48
- 名前: ターフ ◆lrnC2c/ESk (ID: 8keOW9sU)
- 参照: http://yaplog.jp/000331/
第二十五話〜紫電〜
燕「では行くか、彩葉。少し先に行った町に、奥州へと続く道があるそうだ。いつき達と合流したあと、その町へ行き、食料や着物を買いつつ情報を集め、不破軍本拠地へと向かおう」
彩葉が丁度お茶を飲み干した時、俺は声を掛けた。
彩葉は少し感心した顔になる。
…ねぇ、その顔何?
真面目に俺の好感度の意味違う?
って言うか、俺って意外にちゃっかり者って見えないほどなの?
そう思うと少しむなしくなった。
彩葉は俺を見て頷き言う。
彩「うん、行こっか」
俺も頷き返す。
本当はここで馬に乗って退散したい所だが、生憎俺は走って来たし彩葉達の馬は上田城に行ったようなので徒歩だ。
まぁ、俺は久々の長旅だから良い機会だと思っている。
ガタリと椅子から立ち上がって、彩葉はお姉さんに「ご馳走様でしたー」って言った。
まぁ、確かに団子上手かったもんな。
希里は近くの窓の隙間を見て言う。
希「少し、急ぎますか。日が暮れては無闇に動けないからね」
確かに、日がだんだん傾いてきている。
日が傾く前にその子と合流できれば幸いだけど…と希里は呟いた。
なんか俺はその姿に関心をしていたが…。
だが、言ったのは本当だ。
夜になってしまえば忍の行動パターンが多くなり狙われやすい。
ふと彩葉を見ると彩葉は少しびくびくしていた。
まぁ、夜に出歩いた事無かったもんなぁ…最北端では。
と言うか、ほとんど俺だけで歩いていたような…。
俺を含めて三人は店を出ようとした時——彩葉の声が聞こえた。
彩「ほぎゃ!」
燕「え、彩葉!?」
希「大丈夫!?」
振り返ってみると、知らない男が壁になっていた。
俺と希里はその光景に唖然。
多分、彩葉も同じだろう。
?「ごめんない。大丈夫ですか」
「ん?」と言うような顔をした彩葉はその男を見る。
彩葉は見た瞬間何かを感じたらしい。
彩葉は何も考えず口から言葉を漏らした。
彩「婆砂羅者…」
そう言われた知らない男は少し吃驚したように彩葉を見て、面白そうに笑った。
?「へぇ…やっぱりたいしたもんだね。不破軍の総大将は。噂通りだ」
噂って何だよ、て言うかお前彩葉に近すぎだろ。
しかも面白く笑うのって何だ…あ、そうそう。
彩葉から教えてもらった「ストーカー」って奴か?
…そう言うと、本当にしてそうだなこいつ。(毒舌って言うか酷い言葉だな;)
そう言いたいのを抑える。
彩葉は幸村に言った様な声で相手に言った。
彩「…私の事を知っているような口ぶりですが、貴方は何者ですか?」
?「うわ、怖ェ」
小さく呟いた後、彩葉に向かって一例をして口を開いた。
雄「俺は涼野宮 雄飛。あんたに会いに来たんだよ。不破軍総大将。不破 彩葉さん」
どうやら、こいつは…。
そう思った俺と希里は素早く己の武器を構えた。
彩葉はそれを見計らって手で制す。
一旦、動揺したが構えるのを止める。
そして、彩葉は問いかけた。
彩「…そうですか、何故私に会いたいと?」
その問いにあいつは
雄「噂を聞いたんだ」
と言って彩葉の反応を待つように口を閉じる。
て言うか、さっきから噂しか言ってねぇんだけどこいつ。(心の毒舌)
彩葉はその反応を見た後口を開く。
彩「噂?」
その男は少し苦笑した顔で頷いた。
彩葉の目線が俺達に言っているのを見る。
どうやら「知っている?」と聞いているようだ。
俺達は「知らない」と言うように首を横に振る。
彩「その噂と言うのは?」
雄「聞きたいか? なら、俺と勝負しろ」
そう言って男は長刀二つと小太刀を取り出した。
こいつ…かなり強そうだな…———。
少し彩葉は厄介と思ったような顔をした後言う。
彩「わかりました。受けて立ちましょう」
彩葉は少し苦笑した顔で「いいでしょ?」と言うように俺を見る。
俺はしょうがなくため息をした後、「大将はお前なんだから好きにしろ」と言った。
彩葉はニパァッと笑顔になって己の武器を構え…。
彩「冷氷麗舞、不破彩葉、参る」
不敵に笑って日本刀を振って行った。
つづく…