二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 戦国BASARA、リレー小説「総大将は女子高生!」 ( No.128 )
日時: 2010/07/19 12:09
名前: るりぃ (ID: P.N6Ec6L)

月に誓う…〜記憶を追いつづけて〜の咲ちゃんとのコラボ番外

『屋敷への道すがら』


希里ちゃんが追いかけていた謎の女の子達と話してみれば、同じトリップ経験者という事が判明した。
けれど彼女は違う戦国BASARAへのトリップ経験者とその側近。
うーむ、ここ等辺でまず色々と説明しなきゃなのかしら。何人か二人居る状況に混乱しないと良いんだけど。

彩「咲さんは伊達政宗の城、青葉城で暮してたんですよね、じゃあ戦国ライフは大丈夫って捉えてOKでしょうか?」
咲「あ、はい。大丈夫です。」

手を繋ぎながら最北端にある燕が改築? しまくって規模がデカくなり続ける屋敷へと向かう。
あれは一体何処までデカくなるのだろう。何だか政宗が楽しそうだから何も言わない彩葉ちゃんですがやや不安になります。
ちょっとだけ! ちょっとだけだから!! ま、まあ改築して広くデカくなってるお蔭で部屋には困らないだろうから良いんだけど。
咲さんがトリップ者という事を確認する為に咲さんの近くに居た佐助にはちょっとどっか行ってろと命令してあったけど内緒話タイム終了を何となく勘付いたのか、佐助はいつの間にかちゃっかり近くにいます。
チクショー女の子と手を繋いで仲良く屋敷に戻ろうとしたのに邪魔をするとはおのれ猿め。

佐「彩葉ちゃん、その子屋敷に連れてくの? 霧崎様がしっぶい顔すると思うよお?」
彩「NO! 燕ならアタシの心を察して許してくれるって。っていうかアタシと咲さん同じ境遇だよ?
 とぉっても優しい心の持ち主の燕が見棄てるございませんよ。
 オーッホッホッホッ佐助コノヤロー咲さんが不安になったり申し訳なく思ったりしてくれたらどうすんじゃゴルァ!責任持って神無君に調教されてきなさい。
 ちょっと調教されて豚野郎になってきなさい。」
佐「調教とか冗談じゃないんけど! お断りだって! っていうか豚野郎って何!?」

お願いだからやめてぇぇええ!! と佐助がみっともなく叫ぶから、咲さんに「御免ねーうっさい猿で」と謝罪しておく。
すると佐助がまた何だか騒ぐから、指をパチンと鳴らして希里ちゃんに無言の命令、《ちょっと佐助黙らせてね》発動です。
アタシの指パッチンを即座に理解した希里ちゃんはやはり無言で佐助の首裏に衝撃を食らわせ、脳震盪を起こさせると喋れなくした。
う、うおおおい何してんの!? 咲さんもアタシもその光景に思わず二、三歩後退りする。

彩「えええええっと咲さん、すいません殺人事件もどきは大丈夫でしょうか…」
咲「さ、殺人事件もどきですか…? …そういうのは、あまり…」

ですよねー、アタシも今目の前にある光景はそっと目を逸らしたくなるからノーマルな雰囲気の咲さんにはキツいだろうな。
すいませんこんな軍で! 本当すいません! 皆個性強くてすいません…! 無性に頭を下げたくなった。
誰に向かってとかじゃないんだけど、無性に頭を下げたくなった。こんなんでスイマセン! うちの武将個性強くてすいません! みたいに謝りたい。
未だにドン引きして、アタシの手をギュッて握る咲さん。きゅん。
そうか、梨野さん可愛い属性なんですね解りました。この不肖不破彩葉、全力で萌えさせて頂きましょう!

咲「そういえば彩葉さん、あの、迷彩さんが忍の分類なのは解ったんですけど、彩葉さんはどんな立場の方なんですか?」
彩「ハッ! ついうっかり咲さんの手の平の感触に一人ほ のぼのとした気分になってました!! え、えっと私は、 一応不破軍っていう所の総大将をやっているのですが、その軍の将がこれまた個性的な方々が多くて…
 咲さんに害を及ぼす危険性は無いと思うのですが、本当個性的で…
 なんていうか、個性が…
 いや個性と呼ぶのもちょっと悩むのですが、そういうバラエティ番組なら結構ウケるんじゃね?
 っていう人達が大勢居るので、すいません覚悟だけはして置いてください…」
咲「軍主をやってるんですか…」

私と同じ位なのに、という視線を感じたんでアハハと笑いながら
「成行きで軍主やってるんですけど、裏軍主は燕って人です」と付け足しておいた。まあ間違ってないよ! アタシの日本征服…
じゃなくて日本統一はアタシの為にやってるけど、裏軍主は燕だよ!
何が何だか解らないけどとりあえず燕を抑えてくれればいいのですよ。
咲さんは今アタシの喋った情報を整理してるようで、少し考えてるように視線が下がってる。
ので、その隙に未だに殺人事件(もどき)状態の佐助の頬をすっ叩いて佐助を起こす。

希「…さきほどは追いかけて怖い思いをさせてすまなかった…」

佐助がヒィヒィと頭を押させて泣きっ面で面白いからうっかり眺めてると、希里ちゃんが咲さんへと視線を向けて謝ってる事に気付いた。

咲「そ、そんな…追いかけられるのは仕方ありません。私は早瀬さんから見たら不審者で、追う対象になったんでしょう? …なら、その、謝らないで下さい。」

手をブンブンと振って希里ちゃんに謝らないでと言う咲さん。お主さては控え目なおにゃのこですか。
ほほう彩葉ちゃんそういう女の子は大好物ですよ涎ダラダラ垂れ流して眺める事が出来るよ。
ふふふふふふおにゃのこ可愛いよおにゃのこ。

佐「わー謙虚な態度。彩葉ちゃんとは大違いだねえ。」
彩「よし佐助殴る。」

シュシュシュッとボクシング的な動きをしてみたら、咲さんが慌てて「落ち着いてください!」と言うから「うん落ち着く」と語尾にハートつける勢いでデレッとしました。女の子大好物です美味しいです!
そんな感じで屋敷向かって行くアタシ達。さて燕に事情説明して不破軍のおにゃのこ分増やしましょー!



(彩葉、そこの娘はどうしたんだ)
(あ、燕。私と同じ境遇の子を保護したいので許可を下さい! 燕の許可があれば皆の許可も取れる気がする! というわけで許可ください! でなければ私は咲さんと一緒に暫く旅に出ます!)
(え!? た、旅ですか!?)
(…許可をするから、あまり相手を困らせないでくれ。…同じ境遇か。
 ふむ、ならば俺が皆を説き伏せるか。彩葉、咲、と言うのか? …咲さんを部屋へと案内してやってくれ)
(燕流石話が解りますね! そこに痺れる! 憧れます!)
(おっ、お世話になります!)