二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 戦国BASARA、リレー小説〜飛び入り参加可!〜 ( No.56 )
日時: 2010/04/29 15:22
名前: ターフ ◆lrnC2c/ESk (ID: 3c0JYUg8)
参照: http://名前変えたよ★(元はトコ)

久しぶりの更新!

第十一話〜紅蓮の鬼〜
武田軍の総大将である武田信玄と俺と同じく彩葉は対立した。
俺はそこら辺の奴らよりも強いし、彩葉はかなり素早い攻撃を繰り出すから大丈夫だと思っていたのだが今見ている通り、俺たちが少し押されていた。
彩葉はバックステップをしながら弾を乱射するが、寄せ付けないように巨大の斧に弾き飛ばされた。
信「随分と威勢がいいのお!」
彩「ッ!」
ブンッと凄い音で彩葉の真横に落ちた。
彩葉は少し青い顔をするがすぐさま体制を整える。
多分、心の中では「恐い」とか「危ない」とかの文字が浮かんでいるだろう。
俺は別方向に視線を向け辺りを警戒する。
彩葉は少しこっちを睨んだようだが、俺は気にしない。
彩「炎の婆砂羅使い相手ですか・・・」
信「おぬしは違うと申すのか?」
そう会話で言いつつも、信玄は彩葉に攻撃している。
多分、信玄の今の攻撃は婆沙羅技なのだろう。
彩葉は距離を持ちながら遠距離で攻撃する。
遠距離で攻撃するのがめんどくさいのか、彩葉は大きな声で叫んだ。
彩「違いますよ、こうなったら奥義しか無いですね!」
俺は少し驚いた。
いつの間に、日本刀以外に奥義が習得していたんだ………!——。
一ヶ月とは人のレベルを恐ろしく上げさせるものである。
彩葉は普通に攻撃をしながらとっさに太腿にセットしてあった短銃の二丁目を引き抜いて二丁銃にし、確実に心臓を狙った。
信玄は余裕で避けていた。
これはある意味、上杉の総大将のおかげかなんかだろう。
こんなスピードで戦っていたしね。
その頃は俺が一人で観戦していただけど。
彩葉は連射しつつ近距離攻撃の射程範囲にまで一気に走りこむ。
そうしている内に………———。
彩「ハッ!」
人体の急所に当てた。
少し信玄は悶絶の呻き声を上げる。
彩葉はそれを狙って懐に隠してあった『紐』で素早く首を絞める。
信「うぐっ・・・!?」
彩「動かないで下さい信玄公、女の力で絞めるだけでも・・・貴方を殺せてしまうのですよ?」
ニコッと優雅に微笑む。
…ある意味、彩葉は忍の仕事も出来るんではないかと恐怖になりながら思った。
燕「……恐い;」
俺はそう呟いた。
その呟いた言葉に、彩葉が気にしなかったのが幸いだが。
彩葉はすぐさま行動に出ていた。
透明のような糸を巻きついている。
多分、動いたらいけない物なんだろうな…アレ。
て言うか、マジで血祭りになりえる。
でも、戦闘が続くよりはマシだろう。
続いてたら、俺たちがマジで殺されそうだし…。
そう思っていた時、これはやられたな、といって豪快に笑い、降参だとばかりに体の力を抜く信玄。
彩葉は残念そうに縛り上げているのを、俺は息を呑んだ。
俺の所を彩葉は振り返ろうとしたが、俺は違う気配に気付き叫ぶ。
燕「彩葉ッ!右に避けろッ!」
彩葉は瞬時に信玄の肩をもち右へ飛んだ。
本当に危なかった。
俺は一旦ため息を付いた。
彩葉はすぐさま、近くの木にもたれるかたちで座らせて信玄の背に立つ。
その時、俺の近くからバキッ、と、何かが折れる音。
音を聞いてすぐさま向くと、武田軍の若き虎である真田幸村がいた。
幸「・・・おぬしがお館様を打ち負かしたのか」
彩葉の向けて槍の先を指す。
素早く危険を感じ、彩葉と真田幸村の間に割って入り舌打ちをした。
幸村は豹変した覇気を出しながら叫ぶ。
幸「答えろ!!おぬしがお館様を打ち負かしたのかっ!」
ビリビリと伝わる強い覇気は本当の虎のようだった。
しかも瞳の奥には凄い恨みのようなものが見える。
俺は少しこいつにイラついた。
せっかく武田信玄が作った男の威厳を壊す直前だからだ。
俺は幸村を恐れずに言う。
燕「馬鹿め、貴様のような『犬』風情が騒ぎ立てると甲斐の虎ともあろう男の威厳という物が下がる、口を閉じろ」
少しきつく言った効果か、幸村は少し後ろに下がる。
幸「ッ!黙れ!お館様!この幸村がお助けいたします!」
躾がなっていない『犬』のように幸村は吠えた。
俺は久々の手ごたえがある奴を見つけたように少し微笑した。
燕「お前が紅蓮の鬼か・・・なら少しは楽しめそうだな、彩葉!武田信玄は頼んだ!」
彩葉に向かって叫ぶ。
彩「燕!もしも私に何かあったときは貴方が此処を守るのです!此処から離れてはいけません!」
応、と、短い返事で返して幸村へと襲い掛かった。
彩葉は信玄に色々聞きたい事があるので、こう話しかけた。
彩「信玄公・・・少しお話ししませんか?」
信「ああ、かまわぬ。」
その会話は俺には聞こえなく、俺は幸村と対決を挑んだ。

つづく…。