二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 戦国BASARA ( No.18 )
日時: 2010/03/30 14:01
名前: ミホ ◆3Z7vqi3PBI (ID: mo8lSifC)

#03


 「武田信玄に仕える忍だ。この者を知らないか機器に来た。大将に会わせてくれ」

 「・・・確認を取ってくる」


 兵士はあわてて中へ入っていった。
 紬と佐助は、およそ1分程度待たされた。

 「真田幸村じゃないんだ?主って」
 「いや、真田の旦那だよ〜。でも親方様の方が顔が広いし、旦那より偉いからね〜そっちの方が都合がいいんだよ」
 「なるほどね〜」


 兵士は戻ってきた。


 「会ってもいいそうだ。ただし、武器となるものはココに置いていけ」

 「・・・ど〜も」

 佐助は、手裏剣や紬の武器をすべて地面に置いた。

 「多いね」
 「そりゃ、いろいろ戦うからね〜」


 ♪



 「____と、言う事で。この者をご存知でしょうか?」

 佐助は長ったらしい説明をして、あたしを紹介した。

 中にいたのは、前田利家とまつの2人だけで、風来坊の姿は見えなかった。

 「まつ、知っているか?」
 「いいえ、犬千代さま。私はご存知ありません。___慶次なら知っているかもしれません。呼んで参ります」

 まつはそういって、外に出た。
 そして、数分すると風来坊こと、前田慶次が戻ってきた。

 「慶次、この人のこと知っている?」

 前田慶次は、ゆっくりとこっちを見た。
 そして、動きが数秒停止した。

 「・・・慶次?」
 「知ってる。まつ姉ちゃん、コイツはおれの知り合いだ。放してやってくれないか?」

 「わかりました」

 佐助が紬の腕の縄をほどいて、紬に弓矢と刀を返した。

 「何、どーゆー関係なの」

 佐助が紬に聞き、慶次が答えた。

 「いつもおれが花見をする時に、酒とか団子とか会に行く茶屋の店主だ」

 「久しぶり〜。なんかさ、桜餅つくろうと思って花びら取りに来たらさ、戦やっててお弁当あって。お腹減ったから貰おうと思ったらバレちゃって、今の状況になってるんだよね〜」

 「あはは〜ドジだなぁ。明日にでも桜餅買いに行くよ」
 「まいど〜」

 まつが、慶次の頭を刀の柄部分で叩いた。

 鈍い音がなり、慶次は頭を抑える。

 「明日も遊ぶ気ですか!!少しは前田家のために尽しなさい!!!」

 「おれ、そーゆーの嫌いなんだよね〜。あ、紬。家帰っても暇だろ?どうせなら一緒にケンカしねぇ」

 「いいの?」
 「おう。な、トシ?」

 「別にオレは構わないけど・・まつは?」
 「まつは構いませぬ。でも、大丈夫?」

 紬は自分の刀と弓矢を見せて、うなずいた。
 夢吉(猿)が小さく笑うように鳴いた。

 「んじゃ、武田のおっさんに1人増えたって伝えておいてくれよ」
 「わかりました」

 佐助は消えるようにいなくなった。
 さすが忍者だ。

 「あ、自己紹介が遅れました。前田慶次殿がいつも買いに来てくれるお茶屋を経営している南千紬です。
 以後、お見知りおきを」

 「前田利家だ、宜しく」
 「犬千代様の妻、まつにございます。宜しく」

 軽い自己紹介をしているうちに、戦開始の合図の音が響いた。

 武田軍の兵が鳴らしたものだった。