二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 戦国BASARA ( No.46 )
日時: 2010/05/02 12:39
名前: ミホ ◆3Z7vqi3PBI (ID: tzg9ExdF)

#09


 紬は刀を地面へと落としてしまった。
 刀は少女のもとへとわたってしまった。

 「もう逃がさないだよ!!」
 「あれはわざとじゃないんですっ!!」

 足に巻きついた縄は頑丈で、なかなか取れない。

 「無駄だよ!!さっさと本当の事をいうべ!!」

 少女は紬がわざとやっていると思っているらしく、なかなか話を聞いてくれない。

 「仕方ないなぁ・・・っ」

 背中にかけてあった弓矢の矢で、縄を何とか斬った。

 ブチッ____


 「・・・なっ!?!」

 「・・・頭に血が上るトコだった〜」


 少女は刀を隅におき、両手で槌を握った。
 本気で倒そうとしているのが分かった。

 対して紬の武器は弓矢のみ。戦いにくい。

 「なかなかやるだ・・。でも、もう負けないだよ!!!」

 「ちょっと待って待って!!話し合って解決しよう?ねっ? あたしはわざとじゃない!!ここを近道で通ってる時に引っかかるから壊してるだけ!!」

 少女はぴたりと動きを止めて、紬を見る。
 じっと見ている。

 「・・・本当だべ?」
 「うん。御免なさい」

 「・・仕方ないだ・・これからは気をつけるだよ!!あんた名前は?おいらはいつき!!」

 「あたしは南千紬。町で御茶屋を開いてます」


 いつきは大きくため息をついて刀を帰してくれた。諦めてくれたのだろう。

 そして右手を差し出した。

 「よろしくだ。これから友達になるだ」
 「・・・うん、宜しく」

 紬は左手を出して握手をした。

 そして急いで町へと走って帰っていった。

 夕方から夜へと変わっていく。
 夜になると、山賊などが現れて金を狙われたりなどと大変になるのだ。