二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 戦国BASARA ( No.50 )
日時: 2010/05/09 15:09
名前: ミホ ◆3Z7vqi3PBI (ID: k9bzCLT6)

#10


 伊達政宗は甲冑ではなく、いつもの和服姿で自分の部屋にいた。

 他にも、片倉小十郎、京が座っている。


 「で、他の戦の視察はどうだったんだ?」

 京は緊張気味の顔になり、震えた声で言った。
 とても脅えていて、らしくない。

 「・・・それが・・・・」

 「「・・・・・・」」


 「見事にバレちゃって逃げてきちゃった☆」


 カチン、と政宗から怒りの音が聞こえた。
 小十郎は政宗をなだめる。

 「でもさぁ、伊達軍とはバレてないし、大丈夫だって。帰りは襲われるし、災難ばかりだなぁ〜」

 「政宗様、落ち着いてください」
 「・・・戦はどうなってたんだ?」


 京は正座を崩して、座りなおした。

 笑いながら思い出すように喋り始めた。


 「一応見てきた戦は3つで・・1つ目は織田が勝利。2つ目は駿府で今川勝利。3つ目は越後で上杉が勝利してた。小さな戦だけどな、どれも」

 「で、お前はどの戦に捕まったんだ?」

 小十郎が呆れながら聞いてみた。
 その顔は、本当にどうしようもないと呆れていた。

 「おれ?越後の上杉に捕まっちゃった☆まぁ、帰って来れたんだしいいじゃん」

 政宗はあきれてため息をついた。

 「・・・分かった。また用があるときに呼ぶ」
 「はいはい。」

 京は一瞬にして消えた。
 もしくは移動したのかもしれない。

 腕はいいほうなのだが、性格に問題アリなのだ。
 政宗はどうして仲間にしたのか、昔の自分に少しだけ呆れた。

 「政宗様、京はまだ未熟者ですが、ここにいて損する事はありません。今回は見逃してやりましょう」
 「小十郎・・・、OK。分かった分かった今回だけだぞ」

 政宗は木刀を持って歩き出した。

 「どちらへ行かれるのですか?」
 「庭、少し振ってくる」

 ____夕暮れがちかづいていた。