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二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: テニスの王子様トリップ小説『創造された世界』 ( No.6 )
- 日時: 2010/03/30 15:26
- 名前: 霽月 (ID: HKLnqVHP)
act2
「……。」
私が謝罪の言葉を述べたあと彼は端整な顔を少し歪め、中へ入っていった。
おいおい、邪魔だったからって…その態度はないんじゃない?先輩に対し……。
あ、…
そうだ、彼は中学生のはずなのに何故ここにいるのか。
しかしそんな疑問もすぐに自己完結されることになった。
(また、トリップ特有の数年後の世界ってやつ……。)
そう、きっと彼らは原作から成長したということだ。
つまり、彼らが成長した世界に私はきた。
こう考えればすべての辻褄が合う。
案外私は順応が早い。
というか、もう何が起こっても冷静に対処することができる。
「それにしても…一発目から仁王かよ……。」
まぁ、とくにあっちは気に留めてなかったのでいいけど…。
果たして彼とは同学年なのか、
それとも彼のほうが先輩なのか。
どっちでもいいが、関わらないように気をつけようと心に誓った。
朝練には確実に間に合わない事覚悟で、のろのろと俺は歩むを進めていく。
先ほど校門の前でぼんやりとしていた奴が妙に気になっていた。
——変な奴じゃ。
その言葉が彼の中に浮かんだ。
変、といっても別に容姿的な意味でも行動的な事でもない。
それは、アイツ自身の何かが心に引っ掛っていた。
おそらく外部性か一年生なのだろう。
あの様子を伺っている姿から彼は容易に見当をつける。
しかし、入学式のときここへ来ていたはずだ。
何故今更あんなによそよそしいのか、
そこが俺の中では気がかりになっている理由なのか。
いや、違う。
まるで、アイツは……
「——面白そうな新入生じゃな……。」
ククッと人知れず笑う彼はまるで子供がおもちゃを見つけたときの光景を思い浮かばせた。
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仁王さんは本質などを見抜く事に関しては人一倍なきがしますw
つまり、主人公に興味をもったのは薄々何か普通の人間とは違うと感ずいていたからです。
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