二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: リボーン 星からの願い事 ( No.26 )
- 日時: 2010/03/31 17:09
- 名前: 蒼井瑞希 ◆AKXdr04juU (ID: 8TaBVFdu)
「何でいるんだよ、リボーン!」
綱吉は、悲痛な思いで叫んだ。
「ちゃおっス、星羅」
「あ…さっきの赤ちゃん…。ちゃ、ちゃおっス…」
「何だツナ、知り合いか」
「い、いや…ってか、急に出てくんなよ!」
綱吉が思わず大声を出すと、
「あ……」
星羅が、耳を押さえて倒れこんだ。
「え!?ど、どうしたの、星羅!?」
綱吉が慌ててその体を起こすと、星羅は、恥ずかしそうに苦笑した。
「ごめんなさい…音をこの前まで聞いたことなくて…慣れてないんです…」
「音を…聞いたことがない!?」
綱吉は茫然とした。
(やっぱ、この子普通じゃないよ!一体何なんだ!?)
「お前……」
リボーンが、口を開く。
「もしかして…宇宙から、来たのか?」
「!」
星羅の肩が揺れる。
「な、何言ってんだよリボーン。宇宙なんて…」
「……そうなんです」
星羅は、こくりとうなづいた。
「私、遠い宇宙から来ました。ある方に会うために」
「えぇ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!??」
綱吉は、再び大声をあげてしまった。
「うるせえぞ、ダメツナ」
ドカッ!
リボーンの足が綱吉の頭にあたる。
「いって!」
「気絶しちまったみてーだな」
「え?……はあ!?」
こてん。星羅は、綱吉の部屋の床に転がっていた。
「ちょ、大丈夫!?」
綱吉はその体を揺すったが、起きる気配はなく。
「責任はおめーにあんだぞ。ツナ」
「なっ!!」
ドアを開け、出て行こうとするリボーン。
「どこいくんだよ!」
「ビアンキと買い物してくるぞ」
「はあ!?」
「じゃあな」
「おい!!」
リボーンは行ってしまった。
「うーん、どうしよう……」
綱吉は、首をひねった。
床で安らかに眠る星羅。
「ってか、宇宙から来たって何だよ…」
その小さな体に毛布をかけてやる。
まるで、家のチビ達の世話をしている時のようだ。
「この子…」
不思議と、前から知り合っていたかのような親近感を覚えるのは、気のせいだろうか。
「……おやすみ」
一言そういうと、ツナは電気を消し、部屋を後にした。