二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: リボーン 星からの願い事 ( No.87 )
日時: 2010/09/01 15:52
名前: 蒼井瑞希 (ID: NN.yKTYg)

「ひ、宇宙星羅ひろせせいらです…。分からないことがたくさんありますが、仲良くしてくれると嬉しいです」
 星羅の胸は、ドキドキと破裂しそうだった。
 宇宙から見える地球なんて、本当にちっぽけに見えるけれど、実際その星の住人となってみると、40人足らずの部屋で話すだけでも緊張して震える。
「よろしくお願いします」
 ぺこりと頭を下げると、星羅は指定された席に向かった。
「可愛かったよ♪」
 前の席の京子が振り向いて、にっこりしてくれた。
「そんな可愛いなんて…」
 顔が熱くなる。
「休み時間になったら、学校案内してあげるね」
「はい、ありがとうございます」
 星羅は少しほっとして微笑んだ。
(ツナ様のお席は遠いんですよね…)
 星羅が不安になった一因だ。
 斜め後ろの方に今にも眠ってしまいそうな綱吉が見える。こっくり、こっくりしている。
(ツナ様ったら…お勉強の時間ですよ)
 星羅は思わず、くすくすと笑った。
 学校の仕組みは大体理解している。リボーンが全く知識がないまま登校するのはさすがに危ないと言って教えてくれたのだ。
(でも…仕方ないかもしれませんね…。昨日は私をベッド…に寝かせてくれたせいで、よく眠れなかったのかも…)
 昨日の夜は、リボーンの暴力という名の説得により、星羅がベッドに寝て、綱吉は床に布団を敷いて寝る形だった。
 住まわせてもらっている側の自分が、綱吉より高い場所で眠るなんて。
(私…失礼だったかしら…)
 星羅は、顔を引き締めた。
 粗相があってはならない。自分は彼の役に立てればいい。
(でしたら、今日は…)
 ひそかな決意を胸に、星羅は前を向き直った。