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＊愛の声が聞こえない＊
＋1粒＋

「起きろですっツナ兄っ!!!」

「ぅ・・ぁ。・・・・・・・・・月菜、先行ってて」

ツナの部屋でベッドの布団を揺さぶる一人の女の子。

沢田月菜。綱吉の妹。

小学中学とツナとは違う学校に入っていた。

中学生の頃の全体合宿の時の事故で友達などを失った。

ほとんどが死。生きていても重傷。

月菜が生きているのは合宿の日休んでいたから。

だけどその時のショックで一時期は引き籠もりになるかとまで想われたが今高校2年生の春、並盛高校にツナと一緒に無事に学校には行っている。

「むぅ・・・・・・・・・・・・お〜き〜ろ〜〜〜〜〜〜〜〜!!」

片手は腰にもう片手にはスピーカを持って耳元で叫ぶ。

「五月蠅いっ!!!!!!!!!鼓膜が破けるかと想うぞこれは!」

ツナは間髪いれずに起きる。そして月菜の方を睨んで言った。

それでも月菜はしれっと言い返す。

「ツナ兄が起きないのが悪いんです」

「ぐぅ・・・・・・・・・」

流石に言い返せないツナはベッドから降りる。

「先行ってて良いから」

「あいお−」

月菜はそう一言呟いて後向きに手を振りながら部屋を出て行った。

トントン・・・

ツナが着替え終わって一階に降りてくる。

リビングに行くと月菜がもう準備し終わっていた。

「あ、ツナ兄−。ご飯早く食べてです−!!」

「はいはい」

そういってツナは奈々から食パンを受け取って食べる。

時計をみればまだ時間はあるから今日は少し余裕が持てると想いちゃんと席につく。

「ん−・・・今日も一日中晴れかな」

月菜は天気予報のついているテレビをのぞき込むようにして見る。

「テレビからは離れてみるようにね〜?」

「ふぁ−い。了解ですっ。奈々っち」

奈々が月菜に注意すると月菜はわざとらしく敬礼をする。

「お母さん。でしょ?」

「分かりましたです。お母さん」

鞄を持って奈々に言う。

「月菜。行くよ」

いつのまにか食べ終わったツナは鞄を持った手を肩にかけて月菜に言う。

月菜はツナのところまで駈けていって「「いってきま−す」」と二人そろって言って出て行った。