二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 風皇子と虹乙女【イナズマイレブン】 ( No.16 )
日時: 2010/04/20 21:04
名前: 風梨 ◆.7EVb32OnU (ID: frNsUPKP)

第二話「新たな仲間」
〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜

騒動から数分後・・・。

「で?」

ショックから立ち直った円堂は、若干うらめしそうに風丸を見つめる。

「どういう意味だ?」
「いや、なんで遅く来たのかってこと。」

おかげで遅刻して大変だったんだから、と円堂がぶつぶつ言う。
風丸は苦笑したあと、ドアを開けてだれかを呼んだ。

「凛乃!」
「やっと・・・か。待ちくたびれた。」

ドアの方を見つめ、ひそひそと話し合う一年。
首をひねり、やはりドアを見つめる二年。

そんな痛いほどの視線のなか・・・。

「久しぶりだな・・・。おまえたちに会うのも。」

ひとりの少女・・・。いや、女が部室に入って来た。
雷門中のユニフォームに身をつつみ、すらりと伸びたうでを組む。

「う・・・。ウルビダ!?」

円堂が女を指差し、さけんだ。
ふだん冷静なストライカーとゲームメイカーも、驚きの表情を隠せない。

「ウルビダ?違うな。今のわたしは・・・。」

そこまで言うと、女はふふっと微笑んだ。

「今のわたしは、白井 凛乃。兄の紹介で、雷門に来た。」
「へぇ、そうなのか!よろしくな、えーと・・・凛乃!!」

我らがサッカー部キャプテンは、早速、凛乃に握手を求める。
凛乃もそれに応じ、にこっ、と微笑んだ。

「キレイっすねぇ〜・・・。」
「ホントでヤンス。」

早速、一年コンビがひそひそと話し始める。
そんな中で・・・。

「おい、鬼道。聞いたか?」
「あぁ。たしかに言っていた。」
「『兄』・・・。だれの事だ?」

雷門サッカー部内で、おそらく1、2を争う判断力の主が顔を見合わせ。
じっと、風丸のほうを見つめていた。