二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 風皇子と虹乙女【イナズマイレブン】 ( No.24 )
日時: 2010/04/27 18:22
名前: 風梨 ◆.7EVb32OnU (ID: Au2wVmYz)

第三話「挑戦」
〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜

凛乃・・・。元ウルビダがチームに入って、一週間。

「凛乃!行けー!!」
「あぁ!言われなくても!!」

凛乃が、立向居の守るゴールへあがっていく。

「ゴールは破らせない!」
「行くぞ、風丸!塔子!」

三人が顔を見合わせ、風丸と塔子が大きくジャンプする。
凛乃が、両手を広げた。

「「「スペースペンギン!!!」」」
「ムゲン・ザ・・・ハンド!!!」

立向居の手が、無限の手となってボールを止めた・・・ように見えたが。

「うわあああっ!」

凛乃の技は、一気に立向居の技をつらぬいた。
地面に着地した凛乃は、うれしそうに風丸、塔子とハイタッチした。

「すげえな!パワーアップしてるぞ!!」

円堂の声がひびく。

「ああ、あれから鍛えたからな。」

凛乃が答えた、そのとき。

ボゥ!

上空で、炎が燃え上がった。

「なんだ!?」
「っ!」

円堂が、炎に近よろうとするが。
おさななじみの方を振り向き、目を見開いた。

「風丸!?」

いつも、こんな時にキャプテンをおさえる風丸は。
細かくふるえながら、うずくまっていた。

「風丸・・・。風丸!?」

円堂が、風丸の肩を揺さぶる。

「父さん・・・。と、うさ・・・ん。」
「風丸、もしかして!」

円堂が、風丸の顔をのぞきこんだ。

「もしかして、あの時のこと・・・。」
「はぁ〜、時間かかったぁ!」

円堂の驚きの声をかきけすように、声が上空から響く。

「なんだ!?」

サッカー部が、空を見上げると。

炎が燃え盛っていた場所には、一人の少女がいた。
赤髪のショートカットを一振りし、橙色の瞳で部員を見つめる。

「へぇ・・・。あんたらが雷門サッカー部?」
「だれだ!?」

一之瀬が声を放つ。
少女は、楽しそうに笑った。

「いいね〜!その目。あたし、そういう目の奴が好きなんだよね。」
「ダーリンは渡さへん!」

いきなり火花を散らすリカと、なおもおかしそうに笑う少女。

「あ、そうだ。あたし、挑戦状持って来たんだよね。」

そう言うと、少女は封筒を取り出し、円堂のほうに投げた。

「あたしたち『スカイパレス』は、あんたらに挑戦する。
 試合は三日後。」

無造作に言い切ると、少女は自分を指差した。

「ちなみに、あたしの名前はフレイ。」