二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 風皇子と虹乙女【イナズマイレブン】 ( No.42 )
日時: 2010/05/10 18:36
名前: 風梨 ◆.7EVb32OnU (ID: dXPHeVX6)

第四話「過去の傷」
〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜

少女が去った後。
瞳子が、まず口を開いた。

「あの子は、エイリアよ・・・。それは疑いようが無い。」
「え、でも・・・。監督・・・。」

反論しようとする秋を悲しそうに見やり、瞳子は続けた。

「エイリア学園は、崩壊した。それは事実よ。でもね、まだ
 チームがひとつ残っているの。」
「それがさっきの『スカイパレス』ですか。」

鬼道に向かってうなずき、瞳子は義理の弟を見つめた。

「ヒロト・・・。さっきの子、覚えてる?紅烈亜ちゃん。」
「あぁ。クレアだよね。」

交わされる二人の会話に、部員全員が首をひねる。

「つまり、さっきの少女はお日さま園にいた。そして、
 エイリア学園にはいったという事でしょうか。」
「その通りよ、鬼道くん。」

おもむろに、瞳子は語りだした。

「プロミネンスとダイヤモンドダストは、炎と氷の対極のチーム。
 それと同じように、ガイアとスカイパレスは対極の
 大地と天空のチームなのよ。」

そして、さっきの子はスカイパレスに属しているのーーー。
瞳子は、こう締めくくった。

「・・・スカイパレス。」

いきなりつぶやいた円堂に、部員全員が注目する。

「いいじゃないか!試合、やろうぜ!勝とうぜ!!」

目を輝かせる円堂に、部員達は苦笑したり、うなずいたりした。

「なら、きまりね。」

瞳子が円堂を見る。

「よ〜し・・・。勝とうぜ!みんな!!」

『おう!!!』

唱和した全員の声は、青空に吸い込まれて行った。


ーーー試合まで、あと三日。