二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 風皇子と虹乙女【イナズマイレブン】 ( No.80 )
日時: 2010/05/30 17:27
名前: 空紅 ◆.cU92yuIQo (ID: JFBEfYhr)

第八話「戦慄」
〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜

「さぁ、準備はできました?」

控え室から出た雷門イレブンを、スノールが冷笑と共に迎える。

「あぁ、必ず勝つ!」
「風丸のためにもな!」

円堂と塔子が答え、他の面々もうなずいた。
スノールは少し目を開き、ふふ・・・と笑った。

「聞いたのですね、あの話。」
「・・・ブっ潰す。覚悟しな。」

横から金髪少女がぼそっと言った。
いつのまに居た、緑の髪の少女がたしなめる。

「いけませんよ、シャアル。」
「いいじゃんよー、フワラ。」

二人が言い終わるのと同時に、誰かが奥から現れた。

「雷門中。戦えるのを待っていた。」

金髪を揺らしながら現れたその人は、青い瞳を風丸に向けた。

「久しぶりだな。」
「・・・ああ。」

少女は薄く笑い、あたりを見渡した。
ぶるっ、と小暮がふるえる。

「・・・小暮君?」
「マズいぞ。あいつは危険だ・・・!」

チームが小暮のほうを向き、少女は後ろを向いた。

「行きましょうか。決戦に・・・ね。」

『ふふふ・・・あははははっ!』

スカイパレス全体がさざめくような笑い声をあげた。

あたかも、獲物を見つけた蛇のように。