二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 銀魂-紅月夜の晩には蝶が舞う—。- ( No.41 )
- 日時: 2010/04/10 11:47
- 名前: Ive (ID: Rl.Tjeyz)
少女は夢を見た。
今までの記憶をたどるような夢。自分が大勢の人を殺している。それをただ眺めている。感情の無い虚ろな目にそれは反射して映るだけ。
何も思わない—。何も感じない—。
この状態がしばらく続いて、少女は目を閉じた。
次に目を開けた少女の目に映ったのは天井だった。
「あれ?起きたのかな?」
次に映ったのは小柄で茶髪に射ろとりどりなリボンを結わえている紫の瞳の少女。
「ここは・・・」
「真選組屯所だよ^^ボクは高本翼。よろしくね^^」
「・・・眞木友里亜だ・・・。」
「あれ、翼。その人起きたの?」
障子を開けて入ってきたのはまた小柄な少女。長い亜麻色の髪に紺碧の瞳。
「あ、僕は嘉神雅焔です。」
その後挨拶をして、体に異常がないか検査をしてから事情聴取となった。
「おめぇは何であんな所にいた?」
黒い短髪に鋭い相貌、くわえ煙草の副長、土方が聞く。
「知らねぇ。」
「あぁ!?んなわけねぇだろ!?」
「あんなとこってどこだよ。」
普通の人なら怖じ気づく土方の大声や睨みにまったく屈せずに問う。
「研究所だろ!!」
「ふーん」
「なんなんだてめぇはぁぁ!!」
「まぁまぁ土方さん、そんなに怒鳴っちゃぁ体に悪いですぜィ。まぁそのまま死ねばいいんですがねィ。」
そのとなりで土方を宥めてるのかそうでないのかわからない口を聞く栗色の髪をした一番隊隊長、沖田が言った。
「てめぇまでおちょくってんのか!!」
「あのさー・・・」
喧嘩腰になった二人に少女・・・友里亜は言った。
「さっさとしろよこのカス共が。」
「「は!?」」
「喧嘩なんて餓鬼くせぇこといい年扱いてしてんじゃねぇよ腐ったミカン共が。」
無表情でも当たり前のように罵倒の言葉を浴びせる友里亜。
「てめぇ・・・餓鬼は自分だろうが・・・!!」
「精神年齢は遙かに俺のほうが上だろうけどな餓鬼。さっさとしたらどうなんだ餓鬼。黒髪のお前の方が餓鬼だな。そっちの栗色より。」
「わかってんじゃないですかィ。気に入りましたぜィ。」
「思考が似てる奴は嫌いじゃない。」
「てめぇら何意気投合してんだコラァ!!」
土方の怒鳴りにも怖じけず沖田と話し続ける友里亜。
もう変な警察に入るフラグが立っていた。