二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 銀魂-紅月夜の晩には蝶が舞う—。- ( No.44 )
- 日時: 2010/04/10 12:16
- 名前: Ive (ID: Rl.Tjeyz)
事情聴取も終わり、実は指名手配犯だったことがバレた友里亜。
「・・・さっそく逮捕と行きたい所だが・・・。」
「何?別に良いけど・・・すぐ逃げるし・・・。」
「松平のとっつぁんがアンタを真選組に入れた方が得策だって言いましてねィ。」
「眞木。お前真選組に入れ。」
「やだ」
「そうかそうか・・・まぁいきなりだもんな・・・って何あっさり二文字で返してんだぁ!!」
「話そんだけ?じゃ。」
軽く敬礼した友里亜。何故か沖田も敬礼し、つられて土方も。
「って何さりげに逃げようとしてんだコラァ!!」
「いちいちうっせぇな・・・。」
「入隊試験もなく入れんだかありがたく思えよな!?」
「そんなの俺がいつ望んだんだよ・・・。」
「確かにねィ。無理矢理だと嫌われますぜィ土方さん。」
「何がだ!!別にこんな奴に嫌われても俺にはなぁ!!」
「私がいるもんねー土方?」
「うぁ!?・・・桜!?」
いつのまにか土方の後ろに立っていたのは金髪にオレンジ色の目をした少女だった。
「そうかそうかー。そんなに土方は私が大好きなのか!!」
嬉しそうに明るい雰囲気一人漂わせる。
「あ、初めまして^^音宮桜です。」
「初めまして・・・。眞木友里亜です・・・。」
「友里亜ちゃん?眞木ちゃん?どっちで呼ぼうかな!!」
「おい桜・・・。お前空気読め・・・。」
「へ?」
一人ではしゃぐ桜と冷静・・・というか冷めた目の沖田と友里亜。
「あ、ごめんごめん・・・。じゃーね土方、沖田君、友里亜?眞木?」
そう言って廊下に出て帰ってしまった。
「話題がそれたね。思いっきり。」
冷めた目で土方を見る友里亜。
「あー・・・じゃぁお前は何したら真選組に入るんだ?」
「うわなんか違う事になってるし。俺真選組はいるの前提だし。」
「まぁいいじゃないですかィ。俺はこんな土方コノヤローよりアンタの方が断然使えると思いますがねィ。」
「それはわかってる。」
「てめぇら・・・何俺の悪口で仲良くなってる・・・!?」
「あーもうさ・・・条件出してあげる・・・。諦め無そうだし・・・。」
「何ですかィ?」
「今は12時・・・。今日中に俺を捕まえられたら真選組入ってあげる・・・。」
ダルそうに言う友里亜。
「・・・範囲は?」
「んー・・・歌舞伎町内?」
「そんなんで大丈夫なのかよ?」
「・・・そんなこと言えるのも今のうちだよ?」
挑戦的な笑みを浮かべる友里亜。
「言いますねィ・・・。じゃ指定人数は?」
「そんなの真選組総動員で良いぜ?・・・あ。女子はなし。翼と雅焔は除いて。」
「何でだ?」
「俺女は傷つけないの。・・・あ、武器とか使っていいから。俺も使うけど。」
「女・・・しかも餓鬼相手にそんなハンデもらっちゃぁな・・・。」
余裕そうに笑う土方に友里亜の冷たい一言。
「・・・無駄にでかいお前らよりは女でも俺の方が強いと思うぜ?出来損ないが・・・。」
「そうだそうだー。友里亜の言う通りでさァ。」
「総悟・・・テメェはどっちの見方なんだァァァ!!!!」
「そんなの友里亜に決まってるじゃないですかィ。」
「良い奴だなお前。褒めてやるよ。」
さりげなく友里亜の後ろから腕を回してる沖田。
「あ。俺アンタに惚れましたねィ。」
「そうかそうか。」
「は!?」
冷静に告白する沖田と冷静に切り返す友里亜。そして素っ頓狂な声を上げる土方。
「じゃー俺も真選組の見方になりまさァ。友里亜には入って欲しいですからねィ。」
怪しく笑う沖田に冷静で無表情な友里亜。
「じゃ・・・。俺が先に逃げるからー・・・5分後にスタートしていいぜ?」
「わかった。」
「じゃ・・・。また後で。」
走り出していきなり屋根に飛び移った友里亜。土方もこのときはさすがに冷や汗をかいた。
歌舞伎町鬼ごっこ—。勝つのはどっちか?