二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 銀魂-紅月夜の晩には蝶が舞う—。- ( No.52 )
- 日時: 2010/04/10 13:00
- 名前: Ive (ID: Rl.Tjeyz)
休んでる友里亜の視界にどんどん近づくものがあった。
「あれ?」
「友里亜ちゃーん!!つっかまーえたー!!」
金髪に黄色い着物。
「あれ・・・。桜さん?」
桜だった。
「俺女は混ぜるなって言わなかったっけ?」
「あ、私真選組じゃないから大丈夫!!」
笑いながら突進してくる桜をひょいと避け、真っ逆さまに落ちていく友里亜。
「うわーすご・・・て友里亜ちゃん危ないよー!?」
頭を下にして落ちていたが途中で向きを変えた。そして落ちた反動で地面を蹴り、桜の方に突進していった。
「え!?あ、えええ!?」
空中では為す術もなく、あっさり友里亜につかまった桜。
「むー・・・。あ、でも私が捕まったって事は一緒にいるんだから友里亜ちゃん捕まえたのと同じだよね!!」
「いや俺が真選組に連れてかれるまでだから。」
「むー・・・。」
「てかやっぱ桜さんて忍びだったんだ?」
「え、何でわかったの?てかやっぱって?」
凄い高い所から落ちてる途中なのに余裕で喋っている。
「え・・・。屯所で土方の後ろに来たの早かったし・・・。それにあの移動方法は忍び特有な物じゃねぇ?」
地面に下りて、人目に付かない所で喋り始めた二人。
「え、あれ見えたの!?うっそ・・・あり得ない・・・。」
「てか何で桜さんがこの役を?」
「何かで足止めしろーって言われて・・・。」
「で、この大砲に詰められて飛ばされたのか。」
「それも見えたの!?」
「うん」
「えええ」
「俺動体視力結構良いんだよね」
「結構どころじゃないよ?」
「そうかそうか」
「え、視力もでしょ?」
「良いよすっげぇ。」
「なんでメガネ?」
「何かかけろって言われた。」
「誰に?」
「ボス。」
「え、ボスって誰」
「長ェェェェェェェェェェ!!!!!ココはお前らの雑談掲示板じゃねぇんだよ!!」
話の長さにしびれを切らして土方が怒鳴った。
「いたの?」
「いたの?じゃねぇ!!」
「あ、そう言えば鬼ごっこの続きだったな。」
そう言ってまた屋根に飛び乗って逃げた友里亜。
「また逃げやがったァァァァ!!」
「これは土方さんが悪いと思うに一票」
雅焔がぼそりと呟いて
「俺もでさァ」
「ボクもー。」
沖田、翼も続いた。
「まぁ良いじゃん!!私楽しかったし!!」
「オメェが諸悪の根元じゃァァァァァァァァ!!!」
「えええええええ!!!」
土方に追いかけ回される桜。
「今追いかけるべきなのは友里亜だと思うのは気のせい?」
「「じゃないじゃない」」
翼の一言に首を縦に振る雅焔と沖田だった。