二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 【銀魂】紅月夜の晩には蝶が舞う—。 ( No.63 )
日時: 2010/04/10 14:16
名前: Ive (ID: Rl.Tjeyz)

いつまで経っても捕まらない友里亜に隊士の大方は諦めかけていた。

屯所に戻る隊士もいたし、好き放題なっていた。

ちょうどそのころ、問題になっている彼女はというと暗殺屋の本部に戻っていた。

「ボスー」

とてつもなく大きな建物だが、来慣れたようで迷うことなく最上階の部屋まで行った。

「紅月・・・♪どうした?」

暗殺屋仲間が側に寄ってくる。

その刹那

ガキィン!!

という鉄同士の交わる鋭い音が廊下に響いた。

「・・・やっぱ強ぇな・・・♪」

暗殺屋同士、仲間といえど所詮商売敵。会う度に殺される覚悟はできているもの。

「ボスは?」

「今はいねぇよ♪」

「また失踪かよ・・・。」

うんざりしたような顔をしてから仲間はこう聞いた。

「お前は最近どうしてんの?」

「・・・真選組に入れとか言われて今鬼ごっこ中・・・。」

薄い微笑で答えたら、仲間は笑った。

「鬼ごっこねぇ・・・♪お前に勝てる奴がいるとは思えないけどな・・・♪」

「だから持ちかけたんだろ馬鹿」

苦笑する仲間を背に友里亜は歩き出した。

「どこ行くの?」

「帰る。ボスがいないんじゃ話になんねぇ。」

「・・・そう♪まぁここ抜けるのに一番手っ取り早いのは直接話付けるのだもんなぁ♪」

「じゃーな。・・・イヴ。」

「・・・じゃーね友里亜♪」

広い廊下に友里亜の足音とイヴの笑い声だけが響いた。


一方真選組。

「あいつはどこだぁぁ!!」

土方が怒鳴っていた。