二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 【銀魂】紅月夜の晩には蝶が舞う—。 ( No.97 )
日時: 2010/04/11 12:18
名前: Ive (ID: Rl.Tjeyz)

「えー、本日から真選組に入隊することになった眞木友里亜ちゃんから一言お願いしたいと思います。」

翼と雅焔の司会で集会は始まった。

「友里亜ちゃん、どうぞー。」

「えー・・・ご紹介いただきました。眞木友里亜です・・・。以後お見知り置きを・・・。」

ダルそうに言う友里亜だが、隊士のほとんどがその美貌に見とれていた。

「・・・何?キモイんだけど。」

視線に気付いて、うざくなったのかまたサラリとヒドイ言葉を言った。

「え、えー、友里亜には副長補佐についてもらいます。ボク達も負けないように頑張りましょう!!」

翼の気を利かした司会で集会はとりあえず終わった。

その日の夜。

歓迎会みたいのが開かれた。

「ようこそ友里亜ー!!」

翼と雅焔の祝福を受けると、友里亜は少し笑った。

「元氏名手配犯って本当ですか!?」

隊士が質問攻めにする。面倒そうに答えたり受け流したりする姿が妙に格好良く見えた。

「友里亜って・・・格好良いよね・・・。」

ぼそりと呟いた翼に雅焔も頷く。

「背高いしね。僕達って本当・・・小さいよね・・・。」

「でも小さい二人も可愛いと思うよ!!友里亜とはまた違う魅力があるもんね!!」

「「うわ!?」」

「・・・て桜さんじゃないですか!!」

「いたんだ・・・。ビックリした・・・。」

後ろに急に桜が現れた!!←ドラクエ風

「いたんだ・・・。って何!?私影うっす!!」

妙にハイテンションな桜。顔も少し赤い。

「桜さん?どうしたの?」

心配そうな雅焔の声も聞こえないようで桜は土方に抱きついた。

「土方ー♪」

「うお!?・・・なんだ?」

「だーい好き♪」

「は・・・はぁ!?何言ってんだお前!?」

赤くなって照れる土方に桜は抱きついて離れない。

「あー・・・いい気持ちー・・・♪」

「桜さん酒飲み過ぎ・・・。」

そこへやっと隊士を振り払った様子の友里亜がやって来て言った。

「え。酒?」

「さっきがっぱがっぱ飲んでたぜ?てか・・・顔赤いし・・・気付かなかった?」

「え・・・。」

「相当酔ってるなー。おい土方。もう桜さんお前の部屋で寝かせてあげれば?」

「はぁ!?俺の部屋ぁ!?な、なんで!!」

「・・・お前の彼女だろ・・・。」

「土方さん何変なこと考えてんですかィ。別に友里亜はそんなことしろなんて言ってないでさァ。」

沖田も赤い顔をしている。

「何言ってやがる餓鬼が・・・!!・・・まぁ良い・・・。俺も今日は部屋に帰る・・・。」

そう言って桜を抱き抱えて部屋に戻っていった。

「ちぇ・・・。あとでイタズラしようと思ってたのに・・・。」

雅焔の不服そうな声がしたが、

「あ、後で行けばいいのか。」

と開き直った。

「なんかみんなすごい酔ってるね・・・。」

「そうだね・・・。ボク達が片づけるんだからちょっとは考えて欲しいよ・・・。」

山崎と翼のほのぼのカップルが軽く愚痴る。

「へぇ・・・。翼って山崎と付き合ってんだ・・・。」

酒を飲みながら平然と言う友里亜の言葉に翼と山崎が赤くなった。

「ゆ、友里亜!!何言ってんのぉぉ!?」

「え・・・。違う?」

「ち・・・違くないけどさ!!」

クスクスと笑う友里亜。

「・・・友里亜って大人っぽいよね・・・ホント。・・・あれ。てか何歳?」

疑問に思ったのか酒を水の如く飲み干す友里亜に聞いた。

「ん?年?・・・何だっけな・・・。」

「え・・・。自分の年忘れる?」

「いや・・・。そんな年齢覚えててもね・・・。あ、思い出した。」

「何?」

何故か周りの隊士達も静まって耳を傾けた。

「・・・12?」

「え」

「「「「「「「「「えええええええええええええええええええええ」」」」」」」」」

「は?そこ驚く所?」

「ちょ、未成年!!未成年がお酒飲んでる!!」

翼と雅焔が飲むのをやめるよう促すが

「えー。だったら桜さんとか沖田とかどうなんの?両方18だぜ?」

「う・・・確かに・・・。」

「酒を取り上げるなんて横暴でさァ。ねぇ友里亜?」

酔った沖田が友里亜に抱きついて押し倒す。

「おーい。何さりげなく抱きついてしかも押し倒してんの?」

友里亜が迷惑そうに言うが沖田は動かない。

「おい?・・・こいつどうにかしてー。・・・って何脱がそうとしてんの!?」

友里亜のコートのジッパーを下ろし始めた沖田に翼と雅焔の拳が降ったのは言うまでもない。