突然の問いかけに紅は驚いたようだった。「え? えーっと……『我種族の者、戦闘時に名を……』あーっ!」やっと気づいたようだ。紅の顔から血の気がなくなる。俺は続きを言うように促した。「『戦闘時に名乗るべからず。この掟に背いたものは、タヒ、待つのみ。』」