友里亜が刀を引き抜いて、踏み出した。———早いっ! 「うぅ!?」体が……動かない……?(だめだっ)思わず目を瞑ったその時「ねーちゃんっ!」頭上から声が響いた。続いて、刀と刀がぶつかる音。俺はそぉっと目を開けた。「紅……?」