二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 【銀魂】大江戸戦記〜たとえ世界が違っても〜第二訓UP ( No.70 )
日時: 2010/05/01 21:38
名前: †槐朱† ◆ZnBI2EKkq. (ID: L6rZBPa0)
参照: もと★勇羅★です♪。。。浸透したかな??

第三訓



二人の男は近藤とは打って変わって無愛想だ。しかし、それを桜燐が気に留めることは無かった。

「へぇ……お姫様ってだけあって可愛い顔してやすねィ。」

桜燐は沖田の言動に驚いた。今までこんな事を言われた事が無い。

確かに、容姿を褒められる事はお世辞や社交辞令などで多々あるが、こんな言われ方をされたのは初めてだ。

「おい総悟。麟参姫に失礼だろ。」

土方が沖田を叱咤した。

「へい。すいやせん。」

沖田は無愛想に謝った。

「あ、いえ大丈夫ですよ。可愛いなんてそんな……」

桜燐の頬は紅潮した。なんだか嬉しかったのだ。

「それでは我々は椙王にご挨拶をさせていただくので失礼します。ではまた宴の際にお会いしましょう。」

近藤は一礼すると踵を返し、その場を後にした。桜燐の眼には沖田がいつまでも映っていた。

「桜燐様。戻られては如何ですか?主上がお呼びになられていますよ。」

女官はにっこり笑った。

「お兄様が?……分かりました。戻りましょう。」

二人はその場を後にし、王の御前へと向かった。