二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: ポケスペ†君の傍に†6話/一部完UP ( No.33 )
日時: 2010/04/24 16:21
名前: 天月 ◆MoYaKs53do (ID: ixDFu4/i)

#07 突然の消失 *ユウト視点

それは、俺が久しぶりにゴールドの家に行った時に知ったことだ
6月の終わりだろうか、嫌になるほど太陽の熱を浴びる
…7月はルビーとゴールドの誕生日が待ち構えてるな
あと七夕、…一年前は七夕を楽しむ方が無理な状況だったのを覚えてる
でも、最終的には全員集合。って感じに収まってたけど

インターフォンを押せば、ゴールドの母さんがドアを開けた
…いつもより切羽詰った顔をしているのは気のせいか?

「あら、ユウト君。こんにちは」
「こんにちは、…どうかされたんですか?」

と訊くと、俯いた
……勘で判る。ゴールドに何かあったらしい
俺はゴールドのお母さんに促されるように家に入っていった
心なしか、ポケモンたちも元気がない
その様子に俺も不安になる


ソファに座って、紅茶を飲んで。ここまではまぁ普通
ソファからずり落ちそうなくらい驚いたのは、ゴールドのお母さんの口から出た言葉だ


「ゴールドがね……居なくなったのよ………」

思考が追いつかなかった、訊けばもう3日も家に帰ってきていないらしい
…家出なわけあるまい。こんな良い家族を…

あ、                  家族?


そこで、ハッとした。前に一度だけ俺にだけ話してくれた、あのこと………

「まさ、か………父親から逃げた………?」

つい、口から零れた言葉に母親は顔をあげる
何故知っているのか。という瞳で

カタカタと、ティーカップを持つ手が震える
哀しんでいるわけ…もあるが、それ以前に


ゴールドの“もしも”が実現してしまったのだ
俺に話したのは、その“もしも”のため……
それが、実現してしまったのだ
そういえば、アイツはあの時…………

あの日の事を思い出して、俺はポケギアに登録されている「ユウナ」に電話をかけようとする
けど、一向に繋がらない

…そういえば、ユウナは今日シロガネ山にいってるんだっけ………
めっちゃ圏外…………
それでも、俺は辛抱強く待ち続けた



嫌な予感がした。


続く